発売前に大幅値引き! アマゾンのベストセラー戦略は奏功
なかでも、私が半ばあきれたのが、「ネックレス事件」です。
婚約前にメーガン妃が二人のイニシャルである「M」と「H」をかたどったネックレスを身につけて外出したところ、「パパラッチの餌食になるだけだ」と王室からダメ出しをされて、「ひどく取り乱した」というのです。
じつは、メーガン妃は、婚約前からヘンリー王子とつきあっていることをほのめかす「思わせぶり」な写真を自身のインスタにアップして、話題になっていました。二人のイニシャルのネックレスはメディアの関心をあおり、「火に油を注ぐだけ」だと注意されたことに、「ボーイフレンドの側からそんな細かいことまで指示されるなんて......」と衝撃を受けたとのこと。メーガン妃は「理解しがたい事件にショックを受けた」そうですが、私にはわざわざ「私の彼氏はヘンリー王子なのよ」と誇示したかっただけとしか思えません。
最後の最後までメディアとの距離感が下手だったと評されるメーガン妃ですが、「さもありなん」と思わせるエピソードでした。
話題沸騰中の「メーガン妃暴露本」ですが、話題をさらっているのはセンセーショナルな内容だけではありません。アマゾンが発売前にもかかわらず大幅値引きをしたと、海外メディアが報じました。
Meghan and Harry's book price is slashed on Amazon before it even goes on sale
(メーガンとハリーの本は、発売前にもかかわらずアマゾンで大幅値下げされた)
報道によると、英国アマゾンが定価 20ポンド(約2700円)を 13.60ポンド(約1840円)に値引きして予約を受け付けているとのこと。
あわててアマゾンのサイトをチェックしたところ、英国は13.60ポンド、米国は17.51ドル(約1840円)に値下がりしていました。日本のアマゾンでは3268円ですから、英米両国では随分と安く手に入るようです。
日本とは異なり、本の割引販売が認められているとは言え、発売前に3割以上も値下げするのは異例の戦略。しかも、ある程度はベストセラーになることが確約されている話題の本です。価格を下げてでもより多くの人に読んでもらいたいというアマゾン(及び出版社)の戦略が透けて見えます。
ちなみに、2020年7月末時点の本の売り上げは、英アマゾンではベストセラー2位、米アマゾンでは12位と高位置をキープ。異例の戦略は功を奏しているようです。