モニターに触らず操作
鉄道駅の券売機をはじめ、さまざまな場所で入場券や食事券の販売機がタッチパネル化されて利便性が向上しているが、コロナをきっかけに、タッチパネルをタッチレス化する開発、研究も広がっている。
エレクトロニクス分野の専門商社、新光商事株式会社(東京都品川区)は、タッチパネルのモニターに取り付け、モニターに触れることなく非接触でタッチ操作ができる「ノータッチフレーム」を開発。NECマグナスコミュニケーションズのタッチパネル式券売機に取り付ける実証実験を始めた。7月29日の発表。
新光商事の「ノータッチフレーム」は、タッチパネルのモニター部分に機能を追加して使う。イメージセンサー測位の読取方式を採用しており、目的のアイコンの上で指を払うように「フリック」をすることでタッチパネルを操作できる。モニター面から約35ミリ離れた空中でアクションをして機械の動作を促す。
新光商事は「ウィズコロナとして求められる『新しい生活様式(ニューノーマル)』に対応した非対面・非接触決済の実現をめざす」として、2020年9月中の製品化を予定。店舗や施設などの館内案内、オーダー端末、券売機、銀行ATM(現金自動預け払い機)、病院の受付端末などでの使用を想定している。