月利10%目指し、逆転狙う!(明治大学)
こんにちは、明治大学投資サークルBreakouts! 外務局長の池田慶吾です。
今週(7月13日週)はFXについて、お話しします。証券業者や銀行員から外貨預金に似たものとしてFXを勧められる場合があると聞き、注意喚起もかねて記事にしてみようと思いました。
1. 外貨預金とFX
※ 以下はドルの運用を例にします。
●外貨預金
外貨預金は日本人の視点でいえば、日本円を他国お通貨に預金する行為です。為替差益による利益と、金利収入を目指します。
●FX(外国為替証拠金取引)
FXは日本人の視点でいえば、日本円で他国通貨を運用する権利を購入する行為です。そのため、日本円しか持っていない我々が「ドル売り」のポジションを取ることができます。すなわち、実際にドルを買ったり売ったりしているのではないのです。
また日本の証券業者ではレバレッジを25倍までかけることができるため、自己資金の25倍の金額を運用することができます。現実的には25倍ギリギリまでかけることはありませんが、10倍以上のレバレッジをかけて取引することはよくあります。
2.FXのメリットとデメリット
FXは外貨預金に比べてレバレッジの恩恵を受けられることから大きなリターンを期待できるのが利点です。しかしながら、追加証拠金といって自己資金より多くの資金を運用している分、元本割れの可能性があるため、自分がもったポジションが誤りであった場合に、損失を抱えながら撤退する必要があります。これが損切りです。
3.個人投資家がすべきこと
外国為替市場にはプロと呼ばれる大口の機関投資家がいて、彼らはAIを利用して情報をすぐに察知して高速トレードを行っています。そのため、個人投資家が何の材料もないときに取引して勝てるゲームではありません。
個人投資家は材料。すなわち、地政学的リスクの発生や実需筋の参入(ロンドンフィクスなど)に合わせて取引をして、余計なトレードをしないことが大切です。
FX大学対抗戦では記事のタネにしたさが余って、無用な取引を繰り返してお金を減らしています。よってこれ以降は、ロンドンフィクス時に大きなポジションを持って、それ以外の時は非常に小さなポジションを取って観察だけすることにしようと思います。月利10%を目指し、これからの逆転を目指したいと思います。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
外貨預金は女性に人気のようで、大手銀行の調査によると30代以下の女性の6割程度は外貨預金を行っているそうです。外貨預金はFXと同じ為替商品ですが、FXと違ってスプレッドが広い、損切りができない、レバレッジが掛けられない、解約に手間が掛かるなどと、基本的にFXを超えるメリットがありません。
資金管理さえできれば、FXの方が圧倒的に良い金融商品のため、もう少し流行ってほしいですね。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
7月17日現在 9801円