早稲田大学は、「投機筋」戦法をモノにすべく米ドル円相場ににらめっこ。着々とプラスを確保した。現時点で1万円割れの明治大学は、「ロンドンフィクス時に大きなポジションを持って」攻める方針を決め、逆転を目指す。
相場の反撃を食らったのが慶應義塾大学。予想外の展開となって「認識の甘さが出た」と前週の儲けをほぼ失い、一歩後退した。専修大学は、大学の課題などにかかり、多忙だったため、取引を見送った。
投機筋で再び微勝(早稲田大学)
そろそろ他の大学の投資状況が気になる頃だが、追いつくことにこだわって焦った投資をするとミスりそうなので今までどおり、慎重にいく。
今週(2020年7月13日週)も前週と同様、投機筋を参考にしてエントリーした。しかし、参考にした情報源は、前週はシカゴIMMを参考にしたが、今回は海外の情報サイト「CFTC(米商品先物取引委員会)」を参考にした。といっても、直接参考にしたわけではない。このサイト、すべて英語で書かれており、英語に弱い自分には苦行でしかなかった。なので、このサイトを日本語で解説している方がいらっしゃったので、その方の解説を参考にして活用した。
今週も前週に引き続きドル円に注目して、買い目線でチャートとにらめっこをした。CFTCでは投機筋以外にも機関投資家やヘッジファンドの動きがわかるので、彼らのポジションを参考にしたが、今回は特に機関投資家の動きに着目をした。
説明すると、7月7日時点で機関投資家の円買いが限界値に達しそうで、かなり円ロングで利益が出ていそうな状況である。その証拠に7月1日の1ドル=108.1円を境に下降トレンドに変化している。 ちなみに、円買いが行われると、クロス円は相場が下がる。最初はこのことを意識するだけで頭がいっぱいだったが、大事なことなのでぜひ覚えておきたい。
続きだが、機関投資家はかなり利益が出ているはずなので、利益確定に入るだろうというのが、今回の予想の要である。円ロングの利益確定に入るということは、円を売るということで、円を売るとドル円は上昇する。こういった理由から、自分は1ドル=107.4円~107.6円くらいまで上昇すると予想した。
そして、もう一つ大事なこと。それは毎週火曜日に投機筋のポジションなどが発表されるということ。なので、今週は早めに、つまり火曜日(7月15日)の発表前に勝負を仕掛けたかったので、月曜日(14日)朝に1ドル=106.9161円でエントリーし、107.2029円で利益を確定した。取引通貨量は、前週よりやや強気の500通貨である。結果として149円のプラスになった。
12時間ほどで決済したので自分の予想と同じ要因による値動きかどうかはわからないが、もっと勉強してこの取引方法を身につけていこうと思う。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
投機筋のポジション動向を参考にしたナイストレードです。ファンダメンタルズでもテクニカルでもなく、いわゆる需給バランスを根拠にした売買ですが、これはとても需要なのです。相場が大きく上昇していて、まだまだ上がりそうな材料が出てきたとしても、市場参加者の多くが買いポジションを持っていれば、相場が上昇するのは厳しくなります。逆もしかりです。
筆者のまわりで長年利益を出しているトレーダーの多くは、この需要を読むことにたけています。それは、シカゴIMMポジションやFX会社が公表している顧客動向の他にも、ツイッターのタイムラインや値動きから判断しています。まずは公表されているポジション動向を見ながら、投資家のポジション動向と値動きを感じてみてください。
前週からの損益 プラス149円
7月17日現在 1万1420円