仮想通貨市場は大きな変動もなく、学生トレーダーの取引ぶりも落ち着いている。期末試験に突入、あるいは近づいていることもある。
そうしたなか、明治大学のITは冷静に市場を分析。次の取引のタイミングに備える。慶応義塾大学の馬医金満も「待ち」の態勢を維持。ビットコインを買っている専修大学のゆうは、「利益確定売りを出さずに眠ってしまった」ことでチャンスを逃す。
ビッグニュースに乏しく市場は動かず(慶応義塾大学)
みなさん、こんにちは。馬医金満です。
今週(7月13日週)も前週に引き続き、あまり変動のない1週間となりました。ビットコイン(BTC)は1BTC=98万円を、リップル(XRP)は1XRP=21円台で推移しています。
今週の大きなニュースとしては、日本銀行が20日に、決済機構局に専門組織「デジタル通貨グループ」を新設したことを発表したことかと思います。
もともと決済機構局は「決済サービスの高度化」と「決済システムの安全性確保」を目的として決済システムの整備、業務継続体制の充実などの業務を行っています。日銀は今年1月、イングランド銀行(BoE)を含む6つの中央銀行と国際決済銀行(BIS)でCBDC(Central Bank Digital Currency=中央銀行発行デジタル通貨)の発行・利用例について共同研究を行う、「CBDCの活用可能性を評価するためのグループ」を設立しました。
この発表は、政府としてもCBDCについて具体的な開始することを国内外に意思表示したという意味合いを持つと考えています。
さて、今週の取引は、特に変動がなかったということもあり、取引していません。前週に比べて、リップルがちょっと上がったので、その分資産も上昇。7月10日現在は1万110円になっています。
来週にかけても、今のところビッグニュースはなさそうなので、このまま待ちの態勢で行こうかなと考えています。
では、また来週!
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
CBDCの話がようやく大きく進んできました。ノルウェーなどの北欧や中国では、かなり電子化が進んでいるのですが、これまで先進国でなかなか進まなかったのはその通貨の安定性であったり基軸的役割があるからでしょうか。なんにせよ、一生金庫の中にあるお札など電子化されるべきでしょうから良い流れです。
ここに電子化された日本円を、どこがつくり管理するかという課題があるのですが、2018年以降、水面下で熾烈な競争が繰り広げられていることを感じています。GMOグループは2019年にいち早くGYENの実証実験を開始し、メガバンクは独自のステーブルコインをテスト中。取引所を運営するディーカレットは、デジタル通貨勉強会を主導して開催。デジタル通貨が誕生することで、エコでスマートな世界が実現することに期待したいですね。
前週からの損益 プラス32円
7月17日現在 1万110円
保有する仮想通貨 リップル