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男性とは違う、女性の「山登り」

   「人はよくキャリアを山登りに例えます。長く険しい道のり、緩やかな道のり、急斜面を登ったり、曲がりくねったり。走って登る人もいれば途中で休む人もいて、それぞれのペースで山頂を目指していきます」と世永さん。このキャリアの山登りで、人それぞれの進み方の違いとは別に、男性と女性で違いがあるいう。男性が頂上を目指し、いかに高くまで上れるかに闘志を燃やす一方、女性はというと、登山のプロセスを大事にする。

「女性は日々登っていく道が心揺さぶるものに溢れていて、それが誰かの心を素敵にできたらいいな、と思いながら歩く。もちろん仕事との向き合い方は人それぞれなのですが、これまでたくさんの働く男性や女性を見てきて、そのように思う。女性にとっては、一日一日を一歩一歩のように進み、少しずつ『素敵』を見つけて、気づいたら頂上に着いていた、というのが理想」

   なぜ女性は「今」を、「一日」を、「熱く」過ごそうとするのかというと、男性に比べて、人生でいつ何が起きるかわからないから。結婚、妊娠、出産、子どもの受験、夫の転勤、親の介護―など。自分だけの事情ではなく、夫や子ども、あるいは両親などに関わる理由で仕事を続けるか辞めるのか、あるいは、どう続けるか、何らかの決断をしなければならない局面が多くあるためという。

   世永さんは、本書のテーマを「女性問題」として単純化しようとしているわけではない。ただ女性には「出産」という特有の事情があり、自身の経験から、「プライベートの充実より仕事が優先」と張り切っている女性でも、実はいずれは結婚して子どもがほしいと思っている人が少なくない。「1週間後には妊娠が判明するかもしれない。急に夫が転勤になるかもしれない。家族が急に介護を必要とするかもしれない。そして、その時にはできる限り家族の力になりたいと思っている。それが女性の現実です」

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