きょうは会社役員のRさんです。いつもはよくお話されているのに、静かですね。どうしたのでしょう。
「じつは、ショックなことがあって。先日、息子の友達が遊びに来ていたんですよね。こんな不確実な時代だから社会人になるためのアドバイスをしたら...... 『そう言うのって、上から目線って言うんですよ。よく言われませんか?』って、ひと言。息子を見たら『いつものことだよ』と苦笑い......。何も言えませんでした。もしかして、煙たがられるおじさんって自分のことなのかな? と。
これまで正しいと思ってやっていたことが、間違っていたのかと思うのと同時に、どうしたらいいのか、わからなくなりました」
もしかしたら自分が? と自覚したことは一歩前進です
Rさんおめでとうございます! 煙たがれるおじさんの特徴の一つに、「煙たられるおじさんは、自分とは関係ない」と思っていることがあります。「もしかしたら自分が??」と自覚されたことは、一歩前進されたということです。
人間って生きている時間が長いほど、考え方が固まって頑固になりやすいからですからね。そのまま自覚されないまま、生涯を終えてしまうこともありますから、それは一歩前進です。
同じ言葉に対しての感じ方は、上から目線と感じる方、不快に思わない方など、人によってそれぞれです。Rさんの場合、会社の役員という立場であるがゆえに、自分が上の立場であるという気持ちはあるのかもしれませんね。
一般的な上から目線の特徴やイメージには、「高圧的」「態度がでかい」「高慢」「見下す」などが考えられます。どれもマイナスのイメージですね。
しかし、Rさんもどれかに当てはまっていたということですよ。
「そうですね。態度はでかいことは自覚してますが、自分のことだと思うとショックですね(苦笑)」(Rさん)
上から目線になってしまう原因は?
では、上から目線になってしまう原因は、なんでしょう。
1. 自分が正しい、優れていると思っている。
実際に人より優れているかどうかはさておき、自分が正しい、人よりも優れていると思っていませんか。自分が間違っていると考えないため、相手が間違っていると思った時に指摘してしますのです。また、自分が正しいと思っているため、相手のことは考えません。そのため、見下すような態度だと捉えられやすいのだと思います。
2.自信がない、コンプレックスがある。
外見や学歴などで何かしら、コンプレックスや自分に対して自信がない人は、それを隠すために上から目線になってしまうようです。たとえば、学歴がコンプレックスで必死に努力して、役職をあげた方などは、弱い部分を見せないことが積み重なってプライドが高くなってしまうこともあります。プライドとコンプレックスは裏返しだったりします。
「じゃあ、どうすればいいんですかね?」(Rさん)
そうねぇ。こんなことかしら。
1.アドバイスはしない
自分が正しいと思っている人は、相手に何かを伝える時は「アドバイスをしよう」と考えがちです。それが上から目線と思われてしまいます。まずは、相手の話を聞いて「そんな考え方もあるかもしれない」と一たん受け入れてみましょう。ポイントは、アドバイスしないことです。それでも言いたい時は、「自分はこう思うけど、どう?」と言い方にしてみてはいかがですか。
2.誰に対しても謙虚な態度で接する
本人はそんなつもりではないとしても、無意識に周りを見下すような態度をとってしまっていることもあります。年齢や性別によって、態度が無意識に変わってしまうことも。たとえば、挨拶は後輩がするのが当たり前だ! など、当たり前かもしれませんが、会社に属しているから成り立つことだったりします。息子さんの友達に指摘されたのは、この部分もあったのかもしれません。誰に対しても謙虚な態度を意識してみましょう。
まず、Rさんは自分が煙たがれていることを自覚するってことをクリアしたところなので、ぜひこれから毎日実践してください!
息子さんの友達とやり取りをすると、いい訓練になりそうですね。目指せ! 愛されおじさんへの道! これからがスタートですよ。(ひろ子ママ)