きょうは会社役員のRさんです。いつもはよくお話されているのに、静かですね。どうしたのでしょう。
「じつは、ショックなことがあって。先日、息子の友達が遊びに来ていたんですよね。こんな不確実な時代だから社会人になるためのアドバイスをしたら...... 『そう言うのって、上から目線って言うんですよ。よく言われませんか?』って、ひと言。息子を見たら『いつものことだよ』と苦笑い......。何も言えませんでした。もしかして、煙たがられるおじさんって自分のことなのかな? と。
これまで正しいと思ってやっていたことが、間違っていたのかと思うのと同時に、どうしたらいいのか、わからなくなりました」
もしかしたら自分が? と自覚したことは一歩前進です
Rさんおめでとうございます! 煙たがれるおじさんの特徴の一つに、「煙たられるおじさんは、自分とは関係ない」と思っていることがあります。「もしかしたら自分が??」と自覚されたことは、一歩前進されたということです。
人間って生きている時間が長いほど、考え方が固まって頑固になりやすいからですからね。そのまま自覚されないまま、生涯を終えてしまうこともありますから、それは一歩前進です。
同じ言葉に対しての感じ方は、上から目線と感じる方、不快に思わない方など、人によってそれぞれです。Rさんの場合、会社の役員という立場であるがゆえに、自分が上の立場であるという気持ちはあるのかもしれませんね。
一般的な上から目線の特徴やイメージには、「高圧的」「態度がでかい」「高慢」「見下す」などが考えられます。どれもマイナスのイメージですね。
しかし、Rさんもどれかに当てはまっていたということですよ。
「そうですね。態度はでかいことは自覚してますが、自分のことだと思うとショックですね(苦笑)」(Rさん)