中途採用のミスマッチ解消! コロナ禍の今こそ「求める人材」を確保したい 【事例研究「因幡電機製作所」】

提供:東京しごとセンター

「営業はフットワークのよさ」他業界でも心配しなかった

――どのような人材を求めているのでしょう。

大前氏「気持ちとしては、中途採用であってもなるべくなら若い方という希望はあります。またミドル世代の方も、できれば経験者であればいいなと。そこは、やはり即戦力を求めていますから。ただ、そういった人材はどの会社も求めていますから、競合が激しい。中途採用もなかなかうまくマッチングしません」

――「Jobトライ」のプログラムは、他の業界や業種からの方々が多いと聞いています。

竹本氏「インターンシップには、これまで二人に参加いただいたのですが、最初の方はドラッグストアに勤められて、現在正社員として正式に働いていただいている方はクリーニング店でした。あまり前職のことは、問いません」

「インターンシップでは営業担当を一緒に取引先を周ってもらいました」と、指導に当たった竹本氏は話す。
「インターンシップでは営業担当を一緒に取引先を周ってもらいました」と、指導に当たった竹本氏は話す。

――しかし、「電機」とクリーニング店の仕事では、だいぶ違うように思うのですが、そのあたりの心配はなかったのでしょうか。

竹本氏「業種にもよるのかもしれませんが、メーカーの営業は新規を開拓していける人と、取った仕事をうまく回していける人と2種類のタイプがあると思っています。インターンシップを経て、現在働いてもらっている方は、どちらかといえば営業でどんどん前進していける方なので、知識は後から植え付ければいいかなと思っていました。まずはフットワークがあれば、と思ったので心配することはありませんでした」

――インターンシップの期間中、実際にはどのような仕事に就いてもらっていたのでしょう。

竹本氏「基本的には客先に社員と同行してもらう、営業活動です。現地の打ち合わせに参加してもらい、帰社後に社員とメモを照らし合わせながら確認する。足らない部分は添削していくといった、通常どおりの営業の働き方を進めていきました。仕事内容の把握や進捗は週報でのやり取りです。そこはやはり経験値でしょうね。すんなりとこなしていました」

大前氏「もともと営業の方だったので、そのあたりはスッと入ったんじゃないかなと思います」

――インターンシップでは、竹本さんが直接指導に当たっていたのですよね。ご自身の実務には影響はありませんでしたか。

竹本氏「はい。特に(影響は)なかったですね。急を要する仕事は自分でやって、自分の中で少し先の仕事を引っ張り出しては、その中からまた選びながらやってもらっていました。なので、彼の仕事を見直す時間もありました」

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