40歳間近の「自分って、こういう感じ」なの!
「20代の頃は、まだ自分の軸が固まってないから、社内異動したりして自分探しをしていても、ある意味自然ですよね。私も新卒配属で営業職をやりましたが、向いてないなと思って、30歳で事務職志願を出して、事務職に転向しました。もう10年やってますけど、今では事務職が天職と思ってます。今、所属している部署でもサポート役として信頼してもらえてて、それなりの存在価値は出せているかなと思ってます」
「私は、新卒では事務職入社だったんです。でも内勤をつまらなく感じて、もっと外に出て仕事したいなって。それで途中で総合職への転向試験を受けて、法人営業の部署に異動したんです。初めは上司についてアシスタント的に勉強させてもらって、3年目くらいから少しずつメインでお客さんを任せてもらえるようになりました。今では営業職がしっくりきて合っているんだな、っと。事務職の子は、会社でもだいたいワンピースだったり、ふんわりした子が多い感じ。私も20代の頃は自分がよくわかってなかったけど、40歳も間近になると、『自分って、こういう感じ』っていうのが、そろそろ確立されてきたように思うわ」
じっと黙って聞いていたS織さんは、
「皆さんのお話を聞いてて、私は『自分の顔』がまだできてないなと感じました。そんなに自覚的に仕事してきたわけじゃなくて、流されるままにここまで来ちゃったので、『何やってる人かよくわからない』って印象なのかもしれない。転職したい理由も、『これがやりたい』っていう強い動機じゃなくて、『リモートワークしたい』っていうフワッとしたものだから、動機としては弱いですよね。なのでエージェントの人も、転職先の会社に紹介しようにも、私のことをなんて伝えればいいのかわからないのかもしれないですね」
と、ポツリ。
メンバーからは、「気づいたときから始めればいいと思うから、S織さんがこの先何をやりたいのか、これまでの事務職の経験を生かしたいのか、未経験でも一から学んで、やったことのないことに挑戦したいのか、これを機にしっかりと軸を作ればいいと思う。具体的な転職は、それからでも遅くないのでは」とのアドバイスがあり、S織さんもうなずいていました。
もうおわかりですね。
2020年の今は、「女の顔も履歴書」です。男女問わず、ある程度の年齢になった頃には、履歴書や職務経歴書を細かくチェックしなくても、あなたの顔を見た時に、「どういうことをしてきたか、どういう生き方をしてきたか」が、ある程度はわかるのです。
40歳すぎたら、「あなたの顔」が履歴書、職務経歴書なのです。賢いサバイバー女子の皆さんは、しっかりと「これが自分の顔」というものを獲得できるように、流されることなく自覚を持って日々を生きていきましょう。そうして生きていくと、ある日ある時、しっかりとした「あなたの顔」が獲得できていることに気づくはずです。
【きょうの格言】 40歳すぎたら、「あなたの顔」が履歴書だ!
それでは、また次回。(丸ノ内ミカ)