英ポンド円で取引した慶応義塾大学のテクニカル分析が冴えわたり、1000円超の利益をたたき出して大勝した。今週(2020年7月6日週)に自身に課した500円の利益目標に届かなかった専修大学に「大接近」した。
早稲田大学も新たに試した「投機筋」取引でプラスを確保。一方、明治大学はオーストラリア中央銀行の政策金利の発表に合わせて豪ドル円を取引してみたが、失敗。「自ら設けたルールを遵守できなかったことが失敗の原因」と猛省する。
我慢できずにコツコツ決済、我慢したら......(慶応義塾大学)
今週(7月6日週)の取引をまとめると、図1の流れになった。ラインの分析は週初めの6日(月)に引いておいた。
7月6日(月)
小さなピンク色のチャネルで値幅達成していたため、反発狙いの1ポンド=134.357円で「売り」エントリーしたが、反発で目標とする値幅を用意してなかったのと、もともと中長期では上目線であったため、急な戻りで慌ててすぐに1ポンド=134.427円で損切りしてしまった。マイナス70円。
敗因は、やはり値幅を正確に用意できていなかったことなので、短くても必ずここまで行くであろうという値幅を用意しておこうと思った。
中長期では上目線だったので、その後直ぐに1ポンド=134.454円で「買い」エントリーし直した。
7月7日(火)
夜頃、我慢できずに1ポンド=134.755円で、きのうの買いポジションを決済してしまった。プラス301円。
結局その後、目標値であった水色チャネル上限まで来たので、1ポンド=135.337円で「売り」エントリーし、1ポンド=135.144円で決済した。193円のプラス。
前々からの課題なのだが、ラインまで待てない(自分のラインを信頼しきれていない)部分がある。
7月9日(木)
まだ、上目線であったため1ポンド=135.239円で「買い」エントリーし、1ポンド=135.520円でまた我慢できずに決済してしまった。プラス281円。
そして、すぐに1ポンド=135.587円で「売り」エントリーした。結局、目標値である135.800円付近まで上げた後に反転してきたため、一たんは逆行を許してしまった。しかし、今回は大きな値幅が狙えるという確信に近いものがあったので長く保有することができ、翌日に1ポンド=134.795円で決済できた。792円のプラスを確保した。
今週は結果こそプラスで終われたが、まだまだ検証不足であるところが顕著に表れた。来週も頑張っていきたい。
来週はポンド円は下目線であるが、過信せず検証していきたい。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
流れにうまく乗ったナイストレードです。「我慢できずに」ということですが、成功体験を重ねることで、保有を継続する場面、損切りを行う場面などの最適化ができます。どんどんインプットを行いましょう。
さて、5日の英タイムズ紙では、ベイリー英中銀総裁が銀行にマイナス金利に対する備えをするよう書簡で警告したと報じられました。これは売り材料ですが、週明けの英ポンドは無数でオープン。8日には貿易交渉が上手くいっているのではないかという思惑から、買われる場面が出てきました。ハードブレグジットが避けられれば、英ポンドはかなり割安という意見もあり、EUとの交渉が最重要ポイントと言えます。
また、7月8日に発表された約4兆円規模の景気刺激策も好感されました。月~水曜日は一人あたり上限10ポンド(約1350円)は、政府が負担したり、付加価値税を一時的に20%から5%に下げたりするなどの魅力的な内容が並びました。日本でも導入してほしいものですね。
前週からの損益 プラス1497円
7月10日現在 1万3588円