「勝つ」ことは「ルールを守る」こと(明治大学)
みなさん、こんにちは。明治大学Breakouts!の池田です。
今週はトレード機会に恵まれず、オーストラリア中央銀行の政策金利の発表に合わせて豪ドル円を取引してみましたが、失敗してしまいました。
《今回の失策について》
このFX大学対抗戦において私がマイナス圏に沈んだ原因で、決定的であったのがニュージーランド中央銀行の政策金利発表時のトレードで400円の損失を出したことです。
私は政策金利の発表に合わせてトレードするのが得意でしたが、前回のニュージーランド中央銀行の政策金利発表および、今回のオーストラリア中央銀行の政策金利発表では、私は自ら設けたルールを破っています。
そのルールは、政策金利が変更されることを、マーケット参加者が予測していて、それが市場に織り込まれている時に「逆張り」をすることでした。
しかし、私は直近の二度の失敗では政策金利の据え置きが織り込まれている状況で、無理やり理屈をつけてトレードしてしまいました。その結果、損失を出して撤退したうえ、さらに追加でポジションを持って再び損切りをするという、いわゆる往復ビンタ(連敗)を食らい大きな損失を出したのです。
政策金利発表に合わせてトレードすることではなく、自分が作ったルールを破ってしまうことに問題があると考えました。
自分のルールを守ってトレードした時の勝率は現状100%で大きな利益を上げてきていますから、それを遵守するということがトレード回数を増やすことよりも、よっぽど重要であるということがわかりました。
《投資家とマイルール》
世の中のトレーダーの多くが退場をするといわれている金融市場ですが、その原因の一つと考えられているのが、自分で定めたルールを破ってしまうということです、そして、このことは多くの書物や記事で警告されています。
それでも人々が不要なポジションをとって損失を出し、退場してしまうのは、なぜでしょうか――。金融市場はあくまでランダムです。それゆえに1種のギャンブル性が生じていて1度の勝利が人間の脳に強く残り、貪欲にポジションを取りに行ってしまうということが原因の一つとして考えられています。
《ポジションの取りすぎにご用心》
証券業社の利益は顧客の手数料によるものですから、取引回数が増えるほど顧客の利益は減少します。FXの手数料に該当するスプレッドは微々たるものですが、定期的に計算すると意外と多くの金額を損していることがわかります。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
取引ルールに関して需要な点を押さえていますね。
マイルールが重要なのは、やみくもに取引を行わず、パフォーマンスを安定させることはもちろん、自身の性格に合ったルールを定める必要があるからです。お金が増減するステージにおいて、自身の性格に合わない投資行動をするとストレスが掛かり結果的に良い運用はできないでしょう。そのため、自身の性格を優先にし、成功・失敗体験を積み重ねながらマイルールを探っていくと良いでしょう。
もう一つは取引回数。筆者は、これまで千人以上の個人投資家の方と話してきました。そのなかで、取引回数が多い人ほどパフォーマンスが悪い傾向にあと気づきました。池田さんも気づいていますが、取引コストがかさむのですから当たり前ですよね。取引を厳選することは、パフォーマンスを上げる重要なポイントだと思います。
前週からの損益 マイナス67円
5月10日現在 9801円