英ポンド円で取引した慶応義塾大学のテクニカル分析が冴えわたり、1000円超の利益をたたき出して大勝した。今週(2020年7月6日週)に自身に課した500円の利益目標に届かなかった専修大学に「大接近」した。
早稲田大学も新たに試した「投機筋」取引でプラスを確保。一方、明治大学はオーストラリア中央銀行の政策金利の発表に合わせて豪ドル円を取引してみたが、失敗。「自ら設けたルールを遵守できなかったことが失敗の原因」と猛省する。
新たに「投機筋取引」を試してみた(早稲田大学)
前週、ドル円が1ドル=106.5円ほどまで下がると予想したが、実際106.65円ほどまで下がった。ピッタリではないが、これは予想的中と言えるだろう。
その根拠を、しっかり記述していなかったので、今回はそこをメインに述べていく。
つい最近、FXを勉強している中で投機筋を使った手法があることを知った。投機筋とは輸出入に関わっておらず、FXなどの為替差益で取引する人のことで、大口と小口が存在する。 なぜ投機筋にたどり着いたかというと、よく自分の予想と相場が逆行してしまうことに疑問を持ち、相場を誰かに操られているのではないだろうかと思って調べたからである。
ちなみに、輸出入で受け取った購入代金などを両替する人たちのこと、つまり輸出入に関わりながら通貨を取引している人たちは「実需筋」というらしい。
投機筋の取引で注視すべきは、ネットポジションである。ネットポジションは文字どおり「買いポジション数-売りポジション」のことだが、これらを見て投機筋が買い売りどちらをしているかを見極めるのである。そして、そのポジションの絶対量の膨らみ具合を見て、相場の移り変わりを予想するのが、今回自分の勉強している投機筋取引の概要である。
上の画像がシカゴIMM通貨先物ポジションの推移を表した図である。このチャートを見れば、前述の事項がわかりやすいと思う。
そして、前週なぜドル円の下落を予想したかを述べる。上のチャートを見ると、円のロングで捕まっていることがわかる。円ロングということは、ドル円の値下がりが利益になるということ。しかし、下のチャートを見てほしい。丸で囲った部分が前々週、前週の火曜日の相場だが、投機筋チャートを見ると左側の赤丸の時点で円を買い越しているのに、ドル円は上昇してしまっている。これは投機筋が含み損を抱えてしまったことを示す。
だが、投機筋がこのまま食い下がるわけはないので、ドル円としては売り目線を提示したのである。そして結果はそのとおりになり、彼らの含み損が解消されてきたと思うので、ここらへんでまたトレンド転換が起きるのではないかと予想している。
今回はこの手法で取引したのが、初めてでまったく自信がなかったので、超弱気の100通貨で取引をした。結果、利益は92円であった。
これから、この手法もちょくちょく取り入れていこうと思っているので、慣れたらもっと多額で取引してみたい。引き続き、来週もとりあえず投機筋チャートでの予想をもとに、取引するつもりだ。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
シカゴIMMポジションは中長期的な需給分析の参考になります。現在のようなレンジ相場では、基本的に逆張りを行う投機家が多くなるため、セオリーの取引を行ったのではないでしょうか。
注意しなければならないのは、毎週火曜日の取引終了後の建て玉枚数が当該週の土曜日に公開と、時間差があることです。また大口のヘッジファンドなどは、自身の手口が公開されることを避けるために、シカゴIMM通貨先物を利用しないともいわれており、必ずしも投機筋の動向が全て反映されるとは限りません。
国内FX業者の一部では、1時間おきに顧客のポジション比率やオーダー情報を公開しているため、デイトレードであれば、それらの情報を利用してみてはいかがでしょうか。
前週からの損益 プラス92円
7月10日現在 1万1271円