藤井聡太棋聖も足を運んだ! 囲碁・将棋の愛好家が「もっと強くなるため」に訪れる専門店(Vol.13「アカシア書店」)

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お客さんの共通点は「囲碁・将棋を楽しんでいる」こと

   アカシヤ書店で人気の一冊は、藤井聡太棋聖が愛読していることでも知られる「詰将棋パラダイス」という月刊誌だ。本誌を目当てに来られるお客さんも多いそうだ。

「将棋が強くなりたいと思っているお客さんが、うちに本を探しに来るんだと思います」

と、星野さん。

「月刊 詰将棋パラダイス」
「月刊 詰将棋パラダイス」

   今をときめく藤井聡太棋聖も、プロ入りする前に「おばあさんと一緒にお見えになりました。来店されたのは、その一回ですが、それ以前から通販で詰将棋の本を数度お買い上げいただいたことがあります」とのこと。

   古くからの常連さん、地方から足を運ぶ人やプロ棋士、海外からの来日客など、アカシヤ書店を訪れる人はさまざまだ。多くの囲碁・将棋を愛する人たちにとって、アカシヤ書店は「わざわざ」足を運びたい、とっておきの店なのだろう。

   「強くなりたい」「もっと知りたい」、お客さんのそんな気持ちに応えることが、星野さんの原動力になっているのだろう。勝負を楽しみ、技術の向上を目指す人々が、きょうも絶えずアカシヤ書店を訪れる。(なかざわとも)

   

【追記】2020年7月16日、藤井聡太七段が棋聖戦で渡辺明棋聖(棋王、王将、36)を破り、17歳11か月の史上最年少で初タイトルを獲得する偉業を達成しました。これに合わせて、見出し、本文を七段から「棋聖」に修正いたしました。
藤井棋聖、おめでとうございます。

なかざわ とも
なかざわ とも
イラストレーター
2016年3月学習院大学文学部卒。セツモードセミナーを経て桑沢デザイン研究所に入学、18年3月卒業。趣味は、宝塚歌劇団、落語、深夜ラジオ、旅行。学生時代より神保町に惹かれ、現在フリーペーパー「おさんぽ神保町」の表紙や本文のイラストを手掛けている。1994年、東京都生まれ。
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