「Go To トラベル事業」に期待する!
実際にJAL、ANA両社ともに資金調達を急いでいます。JALは株主総会で5000億円の調達にメドがついたと公表しています。一方でANAも4月からの3か月間で5350億円を調達し、1500億円で設定していたコミットメントライン(融資枠)は5000億円へ増額しました。
両社とも資金面の施策に注力したことによって、当面は事業を継続できる見込みが立ったと発表しています。実際に手元流動性を確認すると、2020年3月末時点で両社の流動比率は、JALが146.7%、ANAが107.6%と必要とされる100%は上回っていますが、望ましいとされる200%を下回っている現状は楽観視できないだろうと考えています。
その中で今、注目されているのは国内便の回復です。今年中の実施を目指して、政府が約1兆3500億円を計上し、クーポン券の提供などで国内旅行を喚起する「Go To トラベル事業」も企画されており、その中で航空各社がどのように勝ち残るのかに注目していきたいと思います。
では、また来週!(馬医金満)