「コロナビール」として知られるメキシコのグローバルブランドのビール「コロナ・エキストラ」を、日本で販売しているアンハイザー・ブッシュ・インベブ・ジャパン(ABIJ)は2020年7月10日、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた世界の観光・旅行業界を支援するプロジェクト「Rediscover Paradise(リディスカバー パラダイス)」を展開する。
プロジェクトは世界各国にあるコロナビールの販売会社が、1000か所を超えるホテルで1万4000室以上の部屋を予約。その金額を先払いして、コロナ禍で苦境の観光・旅行業界で働く人たちの支援に充てることが目的。予約した部屋は、コロナビールの愛好者ら消費者に利用してもらう。
沖縄のホテルに宿泊できるキャンペーン
ABIJによると、日本では2000万円を拠出して、沖縄県内の宿泊施設の空室を買い取り、消費者向けのプレゼントキャンペーンを実施する計画。沖縄を選んだのは、夏のフェスティバル開催などで縁があり「お世話になってきた沖縄に対して恩返し」の意味があるという。 消費者向けキャンペーンは9月に実施する予定で、詳細はあらためて発表する。
コロナビールは軽くフルーティーな味わいが特徴。グラスなどにあけず、スリムなボトルからそのまま飲むスタイルが一般的で、くし形にカットしたライムをボトルの口から押し込んで味わうことでも知られる。
コロナビールなどを生産しているメキシコのビール大手、グルポ・モデロは、新型コロナウイルスの感染拡大のなか、メキシコ政府が発した不要不急の経済活動の停止など含む、緊急事態宣言に応じて4月に一時、ビール生産を中止していた。