何気ないひと言が妻を傷つけている
家事の同様、言葉によっても夫婦のズレが生じます。先ほどの「たかが家事」も、この一つです。
たとえば、仕事で疲れた時に「家のことも手伝ってよ」と奥さんから言われたら、Fさんどう返事をしていますか?
「なんで、俺は家庭のために一生懸命働いているのに、家のことまでやらないといけないんだよ」とか、「お前は稼いでないんだから、せめて家のことくらいやってよ」とか、「誰のおかげで飯が食えると思っているんだ」とか。
まさか、Fさん。こんな言葉を返していないですよね。
どうやら、心当たりがあるようですね。
共働き夫婦が増え、男女平等とも言われていますが、日本ではまだまだ「家長制度」や「男尊女卑」という考えが残っているようです。Fさんも、無意識に家の中で奥さんを支配して、無意識に奥さんを傷つける言葉を発してしまっているのです。
何気ないひと言が夫婦間の溝となり、積み重なり、定年を迎える頃には、修復不可能になっているかもしれません。言葉を発した本人は発したこと自体、忘れていることもありますが、言われたほうは意外と根に持っています。
Fさん、何気ない言葉が相手を傷つけることを自覚してくださいね。逆に、言葉の使い方によっては、相手を幸せにすることもできます。
A「結婚する前はきれいだったのに、今はまったく面影がない」
B「毎日、きれいだね」
Fさん、AとBどちらのひと言を使うと、夫婦仲がうまくいくと思いますか?
もちろんBですね。
人間は、気持ちのいい言葉をかけられると幸せになれます。いい言葉を伝えると、相手もいい言葉を返してくるものです。いい言葉は人を幸せにします。夫婦のズレを減らすためには、言葉の発し方がカギとなりそうです。Fさん、ぜひ言葉と家事を見直して、夫婦のズレを解消してみてください。(ひろ子ママ)