「申告したのに認めてもらえなかった」人は半数超える
次に、テレワークでの「残業代支払いの対象となる時間外・休日労働」について聞くと、「よくあった」と回答した人は6.8%、「ときどきあった」は18.9%、「まれにあった」は12.4%。合計すると38.1%で、4割近くが時間外や休日労働が「あった」と答えた。
とくに若年層(18~29歳)は51.6%と半数を超えており、若い世代ほど時間外に働いた割合が高い傾向がみられた。
時間外・休日に働いた人(381人)に、「働いたのに、申告しないことがあったか」を聞くと、「まれにあった」が23.6%、「ときどきあった」は30.2%、「よくあった」は11.3%と、合計すると65.1%が、残業したのに申告しないことが「あった」と答えた。
申告しなかった人(248人)に、その理由を聞くと、「申告しづらい雰囲気だから」(26.6%)、「時間管理がされていないから」(25.8%)が高く、「しなくてもいいと思ったから」(12.1%)、「上司に報告するなと言われた」(11.7%)、「残業代に限度がある」(10.1%)などが挙がった。
「申告したのに勤務先に認めてもらえないことがあった」という人も、56.4%にのぼった。時間外や休日に働いても、テレワークの場合は本人が申告しなかったり、申告しても認められなかったりするケースが少なくないことがわかった。
また、在宅勤務での費用も、私物のパソコンや携帯電話を使うケースを含め、無線LANや通信費用、テレワークに利用した場所の使用料や機器レンタル料などの多くが自己負担でまかなっていた人が多かった。