カーワックスの大手メーカーとして知られる株式会社ソフト99コーポレーション(大阪市)が、止まぬ新型コロナウイルスの対策に立ち上がり、イグニッションをオンにした。
「ヒト・モノに対して快適な衛生環境を提供する」製品をラインアップする新シリーズ「クリニクル」を設定、その第1弾として2020年8月初めに「クリニクル除菌アルコールジェル」を発売する。2020年7月7日の発表。
「ヒト・モノに対して快適な衛生環境を提供する」製品
新型コロナウイルスの感染拡大で、同社では「生活者は菌や汚れへの意識が一層高まった」と認識。「新しい生活様式」に加え「除菌や抗ウイルス効果を求めて、さまざまな衛生対策を講じることが一般的」になっていることを受けて、それに合わせた製品のシリーズ化を企画した。
第1弾の「除菌アルコールジェル」は、殺菌・消毒に用いられるエタノール(55%)に加え、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が経済産業省の要請で「新型コロナに有効な界面活性剤」と判断した塩化ベンザルコニウム(0.05%)を配合。液ダレしにくい速乾ジェルタイプでスプレー・ポンプの容器入り。「99.9%除菌」の効果を持つ。
ソフト99コーポレーションは、最初「日東化学」の名前で1954年に創業。「ゴールデンネオポリッシュ」というワックス製品を発売した。この製品は自動車などに使え、当時はカーワックスが高価な外国製しかなく、しかも入手が困難だったことから「初の国産カーワックス」として人気となった。そして、1957年にカーワックス専用製品として「ゴールデンネオワックス」の発売へとつながる
1962年、カーワックスなどの自動車用品ブランドネームとして「SOFT 99」を採用。1980年代に入り、カーケミカル以外の分野にも活動領域を広げ、1986年にはメガネ発砲洗浄剤を手がけ大ヒット商品になった。その後、1993年に商号を株式会社ソフト99コーポレーションに変更。これまで、自動車関連の製品を中心に、キッチン用や室内用、洗面台・浴室用などのクリーニング製品なども数多く手がけている。