久しぶりの利益を確保した早稲田大学だが、「正直この取引は流れに乗っただけで、半ば当てずっぽうの取引」と、うれしさも半分といったところ。「今週はトレードチャンスが多かった」と、英ポンド円、米ドル円、ユーロ円で果敢に挑んだ明治大学は、英ポンド円取引でしっかりプラスを確保した。
試験や就職活動で多忙な毎日が続いていた専修大学は、久しぶりのプラス。「新しい運用方法を見出したので、この調子で来週も頑張れたらいいな」と、トップを走る。慶応義塾大学は山積する課題と格闘中のため、取引はお休み。
FXの楽しさ、思い出した!(明治大学)
みなさん、こんにちは、明治大学投資サークルBreakouts!の池田です。今週(6月29日週)はトレードチャンスが多く、FXの楽しさを思い出した気分です。
まずは相場の振り返りレポートです。
《月末ロンドンフィックス》
これは過去記事で2回ほど言及していますが、6月の最終営業日の日本時間23時以降には欧州や英国における商取引の決済が集中する影響でEUR(ユーロ)やGBP(英ポンド)の実需が高まるほか、両通貨の交換時に媒介するUSD(米ドル)の需要も高まります。
しかしJPY(日本円)には影響がないので、欧米通貨3種の対円レートが高騰しやすい傾向にあります。ふだんはユーロとドルの取引が多いため、ポンドの需要の伸びが他の2通貨に比べて大きいと推察しています。よって、私はポンドの対円取引を選びました。
結果として今月も大幅上昇したので、少し出遅れながらもポンド円を買って大きな値幅を短時間で取れました。
《アメリカISM》
ISMは製造業景況感指数を表し、その値が50を上回ると米ドル市場は上方向、下回ると下方向に動くことが多いです。
以前はリスク度を反映するのはドル円でしたが、ここ最近はユーロドルやユーロポンドですので、どちらかを取引したかったのですが、大学対抗戦のルール上「クロス円の取引のみ」なので仕方なくドル円を買いました。
結果として、ユーロドルやユーロドルが高騰したのですがドル円は値幅が狭く方向性を示さなかったため、損切りを余儀なくされました。
《米雇用統計》
米国の雇用統計にも挑戦しました。こちらもユーロドルやユーロポンドを取引すべきですが、あくまで「クロス円のみ」がルールですのでユーロ円で取引しました。案の定ユーロドルやユーロポンドは高騰しましたが、ユーロ円は非常に厳しい状況でしたので、損切りしました。
《まとめ》
クロス円は基本的にドルと円という2強の通貨の影響を受けるので方向性を示しづらいのが特徴です。そのためロンドンフィックスのように円に影響が出ないようなタイミングしかエントリーチャンスはありません。よって通貨ペアを限定して取引する場合、世界情勢やリスク度に応じたファンダメンタルズ分析は無意味ですので、実需のみを狙った取引手法に切り替えます。
《取引結果》
・月末ロンドンフィクス
ポンド円取引で、1ポンド=133円2銭で買い、133円27銭で売り。プラス126円。
・ISM
ドル円取引で、1ドル=107円57銭で買い、107円50銭で売り。マイナス36円。
・米雇用統計
ユーロ円取引で、1ユーロ=121円43銭で買い、121円29銭で売り。マイナス69円。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
6月末は月末、四半期末、半期末が重なる重要な日でした。ロンドンフィックスで大きめのリバランスが持ち込まれる可能性がありました。株式市場でも、4~6月に大きく上昇したため、利益確定の売りが出るのではないかと予想されていました。
しかし、予想に反して小動きとなり、ユーロ買い、英ポンド買い、豪ドル買いとなり、ドル円ではドルが買われ円安となりました。
そんな中で、一番上昇パフォーマンスの高かった英ポンド円を選択し、利益を出せたところはさすがと言えます。
前週からの損益 プラス21円
7月3日現在 9868円