人間との協働型ロボットを開発している株式会社QBIT Roboticsq(キュービットロボティクス、東京都千代田区)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、その対策の一つとされる「非接触」「非対面」を実現する製品開発を続けている。
その中の一つで、2020年5月に発売した「自動搬送ロボット」が、このほど都内にオープンしたレストランに採用され稼働を始めた。QBITが2020年7月6日に発表した。
採用の決め手はシンプルなフォルムにエンタメ要素
このロボットを採用したのは、多彩な飲食店事業を展開する株式会社三笠会館(東京都中央区)。同社は7月6日、玉川高島屋ショッピングセンター(SC)南館に「THE GALLEY SEAFOOD & GRILL by MIKASA KAIKAN(ザ・ギャレイ・シーフード・アンド・グリル・バイ・ミカサカイカン)をオープン。ここに2台を配置した。
同店ではオーダーするタイプのサラダバーを提供。ロボットはこの担当で、オーダーされたサラダを注文主のお客のテーブルまで届ける。お客がサラダを受け取り、ロボットの上部に手をかざすとロボットは戻る仕組み。
「ウィズコロナ」の時期にオープンすることになった同店をめぐり、三笠会館は「新しい生活様式」に合わせたオペレーションの構築を模索。その中でQBITのロボットサービスの導入を決めた。店内で違和感がないシンプルなフォルムや、エンターテインメント的要素が採用のポイントになったという。
「ロボティクス サービス プロバイダー」を名乗るQBITでは「コロナウイルス対策を視野に入れたICTソリューション」としてほかに、「自動走行・紫外線照射型ウイルス除染ロボット」や「自動走行・消毒液噴霧ロボット」、「調理ロボット」、「アームロボット・搬送ロボット連携ソリューション」などのラインアップをそろえている。