【株と為替 今週のねらい目】米国経済VSコロナ「感染第2波」綱引きで株価の上値重く(7月6日~10日)

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東京外国為替市場 ドルが一方向に動きづらい展開

ドル・円予想レンジ:1ドル=106円00銭~108円00銭

   2020年6月5日(金)終値 1ドル=107円50銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、1ドル=107円台でのもみ合いか。

   前週のドル円相場は、一時1ドル=108円前半までドルが買われる局面もあったが、その後は1ドル=107円前半でのもみ合いが続いた。米国の経済指標が改善している一方で、米国での新型コロナウイルスの感染者が過去最多を更新するなど、好材料と悪材料が交錯した。

   今週のドル円相場は、1ドル=107円台でのもみ合いとなりそうだ。米国の経済回復と新型コロナウイルス感染拡大という強弱材料の綱引きとなっており、ドルが一方向に動きづらい展開となりそうだ。

   ただ、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融政策にイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)を導入するとの思惑は後退していることから、ドルのリスク回避売りにつながることはないだろう。

   経済指標は、国内では7日に5月の家計調査と毎月勤労統計調査、5月の景気動向指数、日銀「生活意識に関するアンケート調査」の結果公表、8日に5月の国際収支、6月景気ウォッチャー調査、9日に5月の機械受注、6月工作機械受注、日銀支店長会議で黒田総裁挨拶、7月地域経済報告(さくらレポート)などが予定されている。

   海外では、6日に6月の米国ISM非製造業景況指数、9日には6月の中国消費者物価と中国生産者物価、10日に6月の米国卸売物価などが予定されている。

(鷲尾香一)

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