【企業分析バトル 第2戦】クラウドサービスの「コムチュア」 コロナ禍でも業績は右肩上がり、来期も過去最高予想(一橋大学)

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   今回選んだ銘柄は、東証一部に上場している「コムチュア」(3844)だ。

   コムチュアは独立系システムインテグレーター(SI)で、クラウドを中心とした企業向けのシステムのコンサルティング、提案、導入、運用を事業内容とする企業である。

  • コロナ禍でも業績好調なコムチュアに注目(画像はイメージ)
    コロナ禍でも業績好調なコムチュアに注目(画像はイメージ)
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グローバルなプラットフォーマーと連携

   具体的な事業内容を見てみよう。主力となるのは、AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft、salesforceなどといった、グローバルなプラットフォーマーとの連携によるソリューションの提供や、クラウド環境の構築などを行うクラウドソリューション事業だ。

   ビッグデータやAIツールによるデータ分析ソリューションの提供や、RPA(ロボットによる業務の自動化)ツールを使った業務プロセスの自動化なども得意としている。

2020年5月15日 コムチュアの機関投資家向け会社説明より
2020年5月15日 コムチュアの機関投資家向け会社説明より

   コムチュアの注目すべきポイントは、好調な業績と財務状況の健全性だ。最新の2020年3月期決算では、10期連続の増収と9期連続の増益で過去最高を更新している。売上高は前年同期比15.8%増。営業利益は、5億6900万円の人材投資や、オフィスの増床、IT投資の増加などに伴う3億300万円の先行投資をしつつも、前年同期と比べて10.2%増となっている。

   自己資本比率は75.8%と非常に高く、ROE(自己資本利益率)も19.5%と東証一部上場企業の平均値と比べてもかなりの高水準だ。

   2021年3月期の業績予想はというと、売上高、利益ともに過去最高となっており、好調な業績は今後も維持される見込みである。

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