CM効果で仮想通貨業界は盛り上がるのか!?
悲劇はそれだけでは終わりません。
ネム(XEM)の取引高が国内トップクラスだったZaif(ザイフ)は、2017年9月に約67億円の資産流出被害が発生。翌年7月には、上場企業であるリミックスポイント傘下のBITPointで約30億円の資産流出被害が発生してしまいました。CMで知名度が上がり、顧客預かり資産が増えたところを、ハッカーに狙われたという流れになってしまったわけです。
仮想通貨の取引高のピーク以降は、DMM Bitcoinが唯一、被害を免れました。これは、基本的に仮想通貨を保管しておくウォレットをオンラインに繋げておらず、外部に繋ぐ際の認証作業も4、5人で行うなど、セキュリティを徹底していたからだそうです。
そんなわけで、国内の仮想通貨業界の歴史上、タレントを起用したCMを行うと、ハッキング被害に遭う可能性が非常に高いというジングスがあるのです。
ジングスはともかく、トップアイドルのCM放送が始まったことから、仮想通貨への興味は高まっているのかもしれません。
bitFlyer ではCM開始と同時に、 齋藤飛鳥さんのサイン入りグッズのプレゼントキャンペーンとフォロー&リツイートチャレンジも始めています。そうなると、何と言っても多くの乃木坂46ファンを取り込める可能性が出てくるわけですよね。
ただ、bitFlyerの公式ツイッターを見ると、チャレンジの一番ハードルの低い5000RTまで6割程度の達成率と厳しい状況となっています。
仮想通貨全体の売買代金も6月末には5~6兆円程度に落ち込み、年初で最低規模となっています。通常は10兆円程度あるのですが、この落ち込みは過去2年間で見ても最低水準です。
トップアイドルをもってしても、仮想通貨ブームを引き起こすことはできないかもしれません。(ひろぴー)