メインカラーとアクセントカラーを決める
◆ 使って良いのは2色まで
テーマからが決まったら、メインカラーとアクセントカラーを決めておきます。メインカラーとは、資料の中でよく使う色のこと。アクセントカラーとは、資料の中で強調したい時だけ使う色です。
「それならアクセントカラーは赤でいいだろう」という考えは、確かにアリ。ですが、赤ではない色を使うことで、資料の見栄えがより良くなる可能性があります。
メインカラーは、テーマカラーから選ぶといいでしょう。今回は「日本ワインの販売」で考えていきたいと思います。ワインで連想する色といえば「赤」と「白」もそうですが、「赤」は多用すると強すぎて見にくくなります。また、「白」は背景の色なので、使いにくいです。
ということで、ぶどうの色で考えて「紫」と「黄緑」を選びたいと思います=下図参照。
どちらの色が強調にふさわしいかを考えて、メインカラーは黄緑、アクセントカラーは紫に決めました。ここまで決まれば、色を選ぶ作業は、ほぼおしまい。あとは、見やすさを考えます。
◆ コントラストを意識する
注意したいのは、「コントラスト」です。白い紙に黄色い文字が読みづらいように、読みづらい色の関係になってないかを注意します。また、アクセントカラーがアクセントになっているかも注意しましょう。たとえば、上記で選んだメインカラーとアクセントカラーの関係が、同系色だと強調が伝わりません。なるべく反対の関係にある色を選びたいものです。
そして、最後にとっておきの奥義をお伝えします。メインカラーを「グレー」、アクセントカラーを「テーマにふさわしい色」にしてみます。
使いたい色があるけど、合わせる色を決めるのが難しい(正直、面倒だ!)という方にはオススメの方法です。
「意外と簡単だな」
「色の組み合わせ考えるの楽しいかも」
と思った方は、色の勉強をしてみるといいかもしれません。じつは、色はセンスではなく理論で考えることができるんですよ。(入澤有希子)