SFや推理小説がズラリ! 文庫本から気軽に「不思議な物語」の世界へ(Vol.12 「羊頭書房」)

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心をつかむのはやはり往年の名作

   売れ筋商品として文庫本の棚から取り出したのは、「星を継ぐもの」(著:ジェイムズ・P・ホーガン)だ。「全然珍しいわけではないですが......。SF小説の名作ですから、今でも安定して人気で。うちに来られる老若男女さまざまなお客さんにご購入いただいていますね」

   文庫本の商品は、手に取りやすい価格帯が魅力的だ。

「オススメはこれですかね」と取り出したのは、「海底2万里」(著:ジュール・ヴェルヌ)だ。天地・小口が金付けされており、ずっしりとした重厚感のある1冊である。「これは『エッツェル版』といわれる、ジュール・ヴェルヌとピエール=ジュール・エッツェルが組んで出版した初期の豪華本です。とても綺麗な装丁で、装画も中のイラストも美しいですね。SFといったら!という意味も込めて、この本を選びました」
「良い本との出会いは古本屋の醍醐味」と河野さんは語る
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なかざわ とも
なかざわ とも
イラストレーター
2016年3月学習院大学文学部卒。セツモードセミナーを経て桑沢デザイン研究所に入学、18年3月卒業。趣味は、宝塚歌劇団、落語、深夜ラジオ、旅行。学生時代より神保町に惹かれ、現在フリーペーパー「おさんぽ神保町」の表紙や本文のイラストを手掛けている。1994年、東京都生まれ。
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