先日、SNSである本が話題になっていました。タイトルは「命日占い」。誕生日に意味があるように、命日にも意味があるというものでした。
さっそく著者の、かげした真由子さんと連絡を取り、取材しました。「命日占い」は「誕生日占い」の応用であることや、一般的なスピリチュアルとは一線を画す内容でした。今回はそんな、新しい本を紹介します。
「命日占い」(かげした真由子著)サンマーク出版
「命日占い」はどのようにして誕生したのか
「占い」と聞くと、「未来を言い当て、変えてくれるもの」というイメージがあります。ですが、この本では、未来を変えるような働きかけはひとつもしません。その代わり、「過去」を変えます。 大事な人やペットを失ったことで止まってしまった時計の針を再び動かしていきます。愛する人が亡くなった日があなたに語ることとはなにか?
「命日占い」とは、大切な人が亡くなった日の星の配置をもとに、あなたの人生の意味をうらなう「誕生日占い」とは「真逆」の理論になります。
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、死生観を意識することが多くなったように思います。連日メディアから流れてくる死に関するニュース。私たちにとって死は遠い未来の話ではありません。ある日、かげしたさんの所に相談者が来て次のように言ったそうです。
「人が亡くなった日の星の動きも見ることができるのですか?」
と。
「つまり、『命日』の星の動き(配置)を見ることで、『遺された人』と『故人』の運命を占えないのか、というご質問でした。占星術とは、天体の現象に基づき、人間を含むこの世界に存在するすべての『もの』の運命を占う手法です。たとえば、雑誌やテレビでよく紹介される『誕生日占い』とは、誕生した日の星の動き(配置)によって、その人の運命を占っています」
かげした真由子さんは、そう言います。
「どんな状況下においても、星の動き(配置)に例外はありません。ですから、『命日』と『星の動き』の関係性を見ることは、『誕生日』と『星の動き』の関係性(つまり、誕生日占い)を見ることと何ら変わらないのです。こうして『命日占い』は生まれました」
かげしたさんは、「命日占い」は、この世を生きるあなたと、あの世に旅立ってしまったあの人との関係性を「命日」をもとにうらなう占いだと説明します。