マスクめぐり、ニッチ需要を探る
●耐水紙で作ったマスクバンド
「マスクをしていると耳が痛い」という声に応え、オーダーメイド化粧箱などの紙器の印刷・製造に携わる新潟市の老舗メーカー、株式会社コマガタは、耳かけによる負担を軽減する紙製のマスクバンドを開発した。6月26日の発表。
「化粧箱屋のマスクバンド」と名づけられた製品は、マスクのかけひもを耳にかけず、後頭部か、あるいは、首の後ろで、つなげられるようにした。かけひもをかけられるスリットをバンドの両端につけ、スリットは左右とも3段階に分けて設けられているので、装着感が調整できる。
耐水レベルが普通紙の3倍以上のものを使用しており、夏場の汗や雨などにも強さを発揮する。また、オリジナルのデザインが印刷でき、封書やメール便に添えやすいサイズ感で、「新しい生活様式」でのノベルティとしても使い勝手がよさそうだ。
●外出時に便利な「抗菌」マスクケース
知育玩具・文具の開発と販売を行う株式会社ジオジャパン(東京都中野区)は、光が当たると脱臭、抗菌効果を発揮する光触媒紙を使った「光触媒マスクケース」を開発した。6月26日の発表。外出時のマスク収納に最適という。
外出時のマスクの着用が当たり前となったが、飲食などで外すこともある。こうした際のマスクの置き場所の悩みに応えるのが、このマスクケース。バッグなどに入れて携帯しておけば、清潔さを保ちながらマスクを管理することができる。
光触媒紙は紫外線が当たると脱臭・抗菌効果を発揮。そのケースに収めたマスクは、清潔な状態になって繰り返し使用できる。ジオジャパンは6月19日に、特許を出願した。