【コロナに勝つ! ニッポンの会社】新しい生活様式に合わせて「オンライン葬儀」、AI搭載カメラがホテル内の混雑をお知らせ

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   自粛ムードが緩むなか、飲食店の夜間営業や、イベントや娯楽施設、ショッピングセンターなどが相次いで営業を再開した。2020年6月19日からは都道府県境をまたぐ移動も可能になった。

   その一方、新型コロナウイルスの感染「第2波」が懸念され、引き続き「3密」の回避が求められている。冠婚葬祭もそう。厚生労働省の「新しい生活様式」では、「多人数での会食を避ける」「発熱や風邪の症状がある場合は参加しない」ことが要請されている。

   仏事関連総合サービスのメモリアルアートの大野屋(東京都新宿区)は、「3密」を回避しながら参列をかなえる「お葬式オンライン参列」サービスを提供している。

  • ソーシャルディスタンスを守ってお別れ……
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「3密」を回避しながら故人を偲ぶ

●「供花」「供物」「香典」ワンストップ決済も計画

「新しい生活様式」に合わせた「オンライン葬儀」
「新しい生活様式」に合わせた「オンライン葬儀」

   メモリアルアートの大野屋が2020年6月23日に発表した「お葬式オンライン参列」は、申し込みに応じて、ウェブ上に専用の「お悔みページ」を作成。「喪主」は、これを参列希望者と共有する仕組み。

   「お悔みページ」では、葬儀の情報を記載した「訃報案内」、故人の想い出の写真を共有できる「メモリアルアルバム」が公開できるほか、当日の葬儀の様子をライブ配信して、参列者がパソコンやスマートフォンを使って立ち会うことができる。

   大野屋によると、新型コロナの感染拡大が勢いを増していた中で、感染の懸念から、ごく少人数に絞った「家族葬」の需要が以前に増して高まっていたが、故人と縁のある人や遠方の親戚などが、最期のお別れの機会に立ち会えないケースが多く、課題になっていたという。

   今後は「お悔みページ」を使って「供花」や「供物」、「香典」や「弔電」などをカバーし、ワンストップでウェブ決済できるよう、サービスを拡充する計画。

●ホテル業界初の「ソーシャルディスタンスカメラ」を導入

実際の様子(左)と、カメラ映像
実際の様子(左)と、カメラ映像

   日本郵政株式会社が運営するかんぽの宿は、かんぽの宿青梅(東京都青梅市)と、かんぽの宿石和(山梨県笛吹市)の2施設で、「3密」を回避しながら、利用者が安心して過ごせるよう、AI(人工知能)でホテル内の混雑度合いを把握できる新型カメラ「ソーシャルディスタンスカメラ」を導入した。

   ウェブサイトで、施設内の混雑状況を公表するサービスを開始する。6月23日の発表。「ソーシャルディスタンスカメラ」の導入は、ホテル業界初という。

   「ソーシャルディスタンスカメラ」は、AI搭載カメラを開発しているアースアイズ社が手掛けた。映像内の人数や、人と人との距離を認識して混雑度合いを検出する。利用者はその様子を、パソコンやスマートフォンで確認することができる。

   「ソーシャルディスタンスカメラ」は、映る人物のプライバシーを保護したうえで、人の位置などを表示できるのが最大の特徴という。

●意外にマスクに向いていた? バスローブの生地

お風呂で洗って「明日のマスク」の心配なし
お風呂で洗って「明日のマスク」の心配なし

   「ウィズ・コロナ」の社会となって、マスクはどこに行くにも欠かせない必需品だ。TPOに合わせたバリエーションも増えている。

   お風呂に関わる企画・開発・販売を行うバスリエ株式会社(千葉県我孫子市)が開発したのは「おふろやさんがつくった、お風呂で洗えるマスク」。入浴の時間に利用して、サッと手洗いができ繰り返し使える。超速乾性なので、「明日使えるマスクがない」という心配をしないで済むという。6月24日の発表。7月1日から、自社の通販サイトで販売を始める。

   バスリエでは、新型コロナウイルスの影響でマスク不足が続いていたなか、イタリアから取り寄せていたバスローブの生地でマスクを試作。マスクとしての機能を十分に果たすばかりか、ガーゼなどより高密度でひんぱんに繰り返し洗え、すぐに乾くことなどを発見。しかも、軽く丈夫で長持ちすることもわかったという。

   眼鏡が曇らないよう、ぴったりフィットするデザインを施し、耳かけをコーロックで簡単調整できるようにするなどして製品化。また、マスク上部にワイヤーを入れずコンパクトに収納できるようにした。色は、ブラックとグレー。価格は税込1500円。

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