ガラケーも持っていない父はどうするのですか?
スマホはハッキングされやすく、非常に危険だという指摘が多かった。
「利便性が高まると、ひと口に言われましてもですねって感じ。現状マイナンバーカード持ってなくても何も困ってないのに。スマホと一体化したらハッキングされまくりそうだ。次から次へとハッカーが新しい手法で個人情報を取りにきているのにどう対応してくれるのか?」
「スマホは怖いです。先日、ハッキングされてAmazonプライムを勝手に使われていました。Amazonがちゃんと対応してくれたので実害はありませんでしたが、どうやってハッキングされたかいまだわかりません」
また、こんな心配の声も。
「スマホ持っていない人はどうするの? うちの父は、免許証は持っていますがガラケーも持っていません。国が携帯代を出してくれるのでしょうか」
「携帯番号を変えたり、機種を変えたりする時も面倒そう。いちいち役所に行って、いろいろな手続き変更が必要になりそう」
そして、今回のマイナンバーにさまざまな機能を紐づけすることに関しては、根本的な疑問の声が多かった。
「現時点ですら満足にマイナンバーの運用、活用ができないのだから、付け焼き刃みたいなことをする前に、天才プログラマーの登大遊さん(編集部注:のぼり・だいゆう氏。ITベンチャーのソフトイーサの設立者。現在筑波大学国際産学連携本部准教授)のような日本のITの精鋭を集めて、システムのグランドデザインからきっちりやらないと安心して個人データなんて預けられないでしょ」
「マイナンバーカードはすでに民間に委託されているので、さらに健康保険証や免許証、銀行口座との紐づけは危険です。民間を完全排除して国が管理するシステムを構築すべきです。本来ならそれ専用の省庁を編成すべき案件です。国民のデータを一元化するには国が責任を持って管理できないのなら、この制度は諦めるべきです。あまりにもずさん」
「総理大臣はじめ閣僚自体がITを理解していないし、官僚組織と民間が簡単に癒着するので国民が政策自体を信用していない。こんな環境でデジタル化を進めても、データ漏えいや税金の無駄が溢れ返ることが目に見えている。まずは、政治と行政をクリーンにして国民の信頼を回復することが先決」
「最初にマイナンバーを使ってどのようなサービスが出来るか、そのロードマップ作ってからサービス単位に提供する形態を考えるべきでしたね。やっつけ仕事的に番号だけつけて、それから考えるという進め方が根本的におかしいです。何に使えるのか曖昧のままきて、どのようなメリット、デメリットがあるのかさっぱり説明されてない。『抜本的改善』と言われても反応薄いのは当然だよ」
(福田和郎)