新型コロナウイルスの影響で、すっかり定着したテレワーク。その半面、自宅内での作業スペースの確保に頭を痛めているビジネスパーソンも少なくない。
そんな状況を改善しようと、コロナ感染者ゼロの岩手県から、小友木材店(花巻市)が「家の中で、どこでも仕事ができる」をコンセプトにした作業用の「小さな机」を開発。同社のオンラインストアで販売を開始した。
パソコンが置けてテレワークにも使える
●ベッドの上で、ソファで...... ラクな姿勢で作業できる
小友木材店が2020年6月20日に発表した「WOOD LOW TABLE(ウッドローテーブル)」は、国産シナ合板製せ、幅47×奥行き33.3センチメートルで、高さは25センチと30センチの2段階調整ができる、小さな机。床に置くだけでなく、ベッドの上で、あるいはソファに座りながら、パソコン作業ができるようにデザインした。
●動物用医療機器メーカーが「フェイスシールド」に参入
新型コロナウイルスの感染予防ツールとして急速に導入が進んだフェイスシールド。さまざまな業種の企業が製造に乗り出し、バリエーションは多彩だ。
動物用医療機器メーカーの株式会社東京メニックス(埼玉県所沢市)は、シールド部分を跳ね上げられるタイプを開発。「Menix(メニックス)フェイスシールド」と名づけ、同社の通販サイトで販売している。6月22日の発表。
動物用医療機器開発のノウハウを生かし、また医療従事者の監修のもとで開発したという。
シールドが前頭部をカバーするよう大きくして、頭部でつかえず上に跳ね上げられるようにした。シールドは洗浄、交換が可能。ヘッドバンドの額にあたるパットは2センチの厚みがあるので、眼鏡をしたまま着用できる。
●つり革、手すり、座席、壁面も消毒
京王電鉄株式会社(東京都多摩市)は、新型コロナウイルスとの共生を前提とする「新しい生活様式」への対応策として、京王線(728両)と井の頭線(145両)の全車両に抗ウイルス・抗菌加工を施す。6月19日の発表。作業は7月中旬から、順次実施する。
作業は、コーティング剤を噴霧。つり革や手すり、座席、ガラス面、壁面など車両内全般に抗ウイルス・抗菌加工を施す。使用するコーティング剤は、インフルエンザウイルスやネコカリシウイルス(ノロウイルス代替)、大腸菌、黄色ブドウ球菌などへの効果が確認されており、人体への影響はない。
このほか、電車内の換気促進や、利用者への車両の混雑情報提供などの対策を実施中。今後もさらに感染予防対策を検討していく。