懐かしの電話帳「ハローページ」廃止を惜しむ声 今だとヤバい!? 「よく同じ苗字の人を調べた」「好きな子の名前に片っ端から電話」......

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電話帳を調べて「印鑑を落としませんでしたか?」

昭和の時代の懐かしい固定電話
昭和の時代の懐かしい固定電話

   電話帳を使って遊んだ思い出のある人が、とても多い。

「幼少期、自分と同じ苗字の人の名前を見て、何人いるかを数えたり、珍しい名前を見つけたりして遊んでいました」
「私は割と珍しい名字なので、自分の市には1世帯、周りの市にも数えるほどでした。だから同士がいると嬉しかった思い出があります」
「30年ほど前になりますが、自由研究で自分の住んでいる市と母の親元の市とで名字を集計して比較というのをやったなーと。どっちも佐藤さん、鈴木さんはあんまり多くなかったです。地域性ですね」

   電話帳の意外な効用に助けられた人もいた。

「20年以上前のことですが、父が帰宅すると、あるコンビニから電話がありました。『もしかしたら印鑑落としませんでしたか?』と。店員さんが印鑑を拾ってくれて、電話帳で調べたところ、市内に一軒しかない名字のため、きっと当家だろうと連絡してくれたのです。おっちょこちょいな父は大急ぎでお礼のお菓子を持ってそのお店に行き、ニコニコ顔で帰ってきました。店員さんと電話帳に感謝という昔話でした」
「昔、ハローページ配達交換のバイトを2週間、真夏にやったことがあります。袋に3、4冊ほど入れて片手に1袋ずつ持って4階くらいの階段を上り下りしました。当時お金がなかった私は白飯しか食べられない時もあり、ぶっ倒れそうになりながら配ったものです。今はそんな苦労がバカバカしくなるほど、電話帳以上の情報が片手に収まる時代になりましたね。それでも長い間、電話帳が社会で果たしてきた役割は言葉で言い表せないほど大きかった。多くの人々が電話帳を通じてつながっていたと思います」
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