「二期目」を目指す、よく似た二人
さらに、二人に共通しているのが「fraudulent」(詐欺行為を行う、人をだます)と、多くの人から非難されている点です。
「女帝」では、小池氏のカイロ大卒業という「学歴」に疑問が投げかけられていますが、名門ペンシルベニア大卒業のトランプ氏にも「コネ入学」のウワサが絶えません。
さらに、小池氏は元秘書がからむ金銭スキャンダルなどが「暴露」されていますが、トランプ氏の半生も脱税などの金銭スキャンダルまみれです。
二人とも頼れる側近がいない、身内から人気がないという点も共通していて、日米「スキャンダル政治家」のあまりのそっくりぶりに驚くばかりでした。
11月に大統領選を控えたトランプ氏の周辺は、なぜか「暴露」ブームに沸いています。最近も、トランプ大統領の側近だったボルトン前大統領補佐官が、政権の内幕を描いた「暴露本」の出版を予定していると報じられ、注目を集めています。
John Bolton's bombshell book will accuse Donald Trump of being willing to ENDANGER the US
(ジョン・ボルトン氏の衝撃的な本は、ドナルド・トランプ氏が、わざとアメリカを危機に陥れようとしていると非難している)
bombshell book:衝撃的な本
ボルトン氏は、「トランプ氏が中国の習近平国家主席に対して、大統領選再選のための支援を要請していた」「側近からくそったれとバカにされていた」とか、「bombshell」(衝撃的)なエピソードが満載のようです。あわてた政権は、機密情報が多く含まれているなどとして、事実上出版の差し止めを求める訴えを裁判所に起こしましたが、果たしてどうなることでしょうか?
さらに、トランプ氏によって解雇された元FBI長官の「暴露本」がドラマ化され、米国で放送されることが発表されるなど、再選を控えたトランプ氏にとっては、とんだ災難続きのようです。