コロナ禍の転職市場、求人減も希望者増える

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   新型コロナウイルスの感染拡大予防に伴う「自粛ムード」の影響で、2020年5月の転職市場は、求人数は減少したものの、転職希望者は微増していたことが、転職サービス「doda(デューダ)」を運営する人材サービス大手、パーソルキャリアの調査でわかった。

   5月の転職求人倍率は、前月比0.55ポイント減の2.03倍。求人数が20.1%減少したのに対して、転職希望者数は1.4%増えた。6月15日の発表。

  • 外出自粛で考える時間でき、転職希望者が微増
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販売・サービス系や事務・アシスタント系の求人、前月比3割超の減少

   新型コロナウイルスの感染拡大防止に対応するための、政府の緊急事態宣言の期間が5月末まで延長され、採用活動の縮小あるいは一時中断する企業が増えた。

   その一方で、勤務先の今後に不安を感じる人が増えて、テレワークや外出自粛などでキャリアを見つめ直す時間ができたことなどから、転職活動を始める人が多くなった。

   5月の転職市場は、すべての業種で求人数が減少。業種別にみると、求人の減少率が最も低かったのは、「メディカル」(前月比15.4%減)。「金融」(15.9%減)、「商社・流通」(17.4%)と続いた。職種別でも11職種すべてで求人数が減少。減少率で最も高かったのは「小売・外食」の39.1%減だった。

   また、業種別で求人の減少率が最も低かったのは、「技術系(メディカル)」(3.4%減)、次いで「技術系(建築・土木)」(12.6%減)。減少率が最も高かったのは「販売・サービス系」(38.4%減)だった。「事務・アシスタント系」(31.2%減)が続く。

   doda編集部によると、緊急事態宣言が解除された6月から、企業は徐々に採用活動を再開。新型コロナをきっかけに、それまでの実店舗からECサイトに営業を転じる小売企業が少なくないなど、社内システムの変更や強化が行われることが見込まれ、新たな求人が増えることも予想されるとしている。

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