オフィスファッションに「おしゃれ」「かわいい」「トレンド」はいらない? 女性のためのクールビズスタイル(入澤有希子)

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   6月に入り、政府の緊急事態宣言も解かれて、オフィスに出社するようになった方も増えたかと思います。また6月は暑さと梅雨で「きょうは何を着よう?」と悩むことが多い季節ですね。

   今回は、女性のためのオフィスファッションをお伝えいたします。

  • ビジネスの相手としてふさわしい服装ですか?(写真はイメージ)
    ビジネスの相手としてふさわしい服装ですか?(写真はイメージ)
  • ビジネスの相手としてふさわしい服装ですか?(写真はイメージ)

「オフィスファッション」とはビジネスのための服装

   ファッション雑誌などは「おしゃれ」「かわいい」「トレンド」という言葉で、モデルによる素敵なオフィスファッションが提案されています。ですが、それは正解なのでしょうか?

   実際、女性社員の服装については、直接指導できる人が少ないようです。周りの男性上司からは、「女性の服装は指摘しにくい」という声が多く聞かれます。また、先輩女性も服装に関する教育を受けてこなかったことから、正しいオフィスファッションについての知識がない方が多いようです。

   会社に服装の規定があったとしても、「ダメなものはわかるけど、明確に何を着たらいいかはわかりづらい」という声が聞かれました。

   「オフィスファッション」とは、ビジネスのための服装です。ビジネスでは、相手のことを中心に考えます。一方、「おしゃれ」「かわいい」「トレンド」という言葉は、相手から「素敵な女性だと思われたい」という自分の利益を考えています。

   つまり、オフィスファッションは「ビジネスの相手としてふさわしい」と思ってもらうための服を着ることが大事になってきます。自分の役割、会社でのポジションを意識する必要があるのです。

   まずは、次のチェックポイントを押さえているか、確認してみましょう。

・大切なビジネスシーンには、スーツまたはジャケットを着ている。
・ノースリーブや胸元が深く空いているもの、装飾の派手なもの、下着の透ける素材は着用しない。
・ひらひらしたスカート、ヒップラインの目立つタイトすぎるスカート、ミニスカートは着用しない。
・ショートパンツやハーフパンツはNG
・柄モノや派手な色モノはいらない。
・高すぎるヒールやペタンコはNG
・素足はNG

   このチェック項目で、NGになっているものを着用している場合は、やめたほうがいいでしょう。

   なぜなら男性は、ビジネスの場において「腕や脚が出るもの」「装飾のあるもの」「色柄の派手なもの」などは着ていないからです。男性のビジネスコーディネートと同等にきちんとしている装いが女性にとってもふさわしいとされています。

意識することは「清潔感」「気品」「控えめ」

   では、実際どんなオフィスファッションが正解なのでしょうか――。もちろん、業界によって変わってきます。また、夏物はカジュアルになってしまう傾向があります。

   それでも、以下を守っていると、夏でもきちんとして信頼の集まるオフィスファッションになります。

・胸元が開かないシンプルなブラウス。色は白のほか、淡いブルーや淡いピンクなど男性のシャツの色に合わせる。
・スカート丈は短くても膝丈は死守! タイト過ぎないスカートが◎
・パンツの裾はフルレングスが基本だが、夏場は足首が出るくらいの丈も○
・靴は歩きやすく品格のある5センチメートル前後のヒールがベスト!
・素肌感のあるストッキングを着用(サンダルのみ素足は可ですが、ビジネスにサンダルはオススメしません)
・使っていい色は、白、ネイビー、グレー、黒、ベージュ、淡いブルーなど控えめな色

   このように整理してみると、オフィスファッションは一般的に、男性の服装マナーに寄せることがいいようです。「おしゃれ」「かわいい」「トレンド」はいらないことがわかるかと思いますし、セクシーなどはもってのほかなのです。

   ただ、地味にすればいいということではなく、アクセサリーもつけられますし、ヘアスタイルやメイクもできます。「清潔感」「気品」「控えめ」を意識することが、好感の持てるオフィスファッションになるのです。

   誰からも好感の持てる装いで、信頼を集め、正しく仕事の評価がされるようになると、ますます仕事で輝く女性が増えると思います。そして、ぜひ笑顔で仕事をして、自分も周りも盛り上げていきましょう。(入澤有希子)

入澤有希子(いりさわ・あきこ)
入澤有希子(いりさわ・あきこ)
パーソナルスタイリスト
美容専門学校・高等学校色彩学講師
ミスユニバースビューティーキャンプ講師、テレビの変身企画スタイリストなどを経験。フリーランスでパーソナルスタイリストをしつつ、最近はベンチャー企業でセカンドOLデビューを果たした。働くママの大変さを実感し、働くママ100人へのインタビュー活動「we MAMA」を立ち上げる。さまざまな働き方があることを伝える活動も実施中。法政大卒。37歳。
ブログ https://ameblo.jp/akiwasa/
ホームページ https://daily-ands.jp/authors/573a7efc73f3212f79f6339b
we MAMA https://note.com/we_mama
著書に「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」(Kindle版)がある。
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