オンライン面接で90%の企業が聞くこととは?
就活中に気持ちの盛り上がりや働くイメージづくりでオンラインに難点があるのは、学生も同じのようだ。
学生に「入社したい気持ちの向上」について聞くと、対面面接で77.5%が効果を感じたのに対し、オンライン面接では67.8%。「その会社で働くイメージの向上」では、対面が78.5%に対し、オンラインは43.4%と35.1ポイントも低かった。
オンライン面接は、学生が企業を訪問して社風を体感することができなくなったうえに、面接自体が簡潔になり、その会社で働くイメージを感じることが難しくなったという実態を浮き彫りにした。
報告書は、対面とオンラインを混在させた採用形態に「変化する必要がある」と指摘した。
報告書によると、対面面接の長さの「最頻値」は45~60分。これに対し、オンラインではこれが30~45分という。オンライン面接の時短化で、対面時に想定していたさまざまな質問が省かれることが起こる。しかし、学生・採用担当者双方から明らかになったところでは、「学生の過去の経験に関する質問」は90%程度が聞かれている。
報告書は、オンライン面接では、「学生時代の経験を語ることの重要性が増している」と指摘。「学生時代にユニークな経験をすること、そしてそれを内省し、魅力的に語れるようにすることが面接の準備をするうえで最も重要」としている。
なお調査は、学生への調査が4月29日~5月15日。採用担当者への調査は4月28日~5月3日に実施した。