リアル就活生が実態調査 オンライン面接は対面とはこんなに違う?

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   新型コロナウイルスの影響で、にわかに就活のメーンイベントになった「オンライン面接」。ITや通信の進化で今後も一定の割合で定着することが考えられる。はたして、コロナ禍ではどのように実施され、その中でどのような可能性と課題がわかったのか――。

   立教大学経営学部の中原淳研究室は、企業の採用活動におけるオンライン面接の課題や可能性に関する調査報告書を、2020年5月31日に発表。就活中の学生が自身の就活と並行して実施した、リアルな調査結果に注目が集まっている。

  • 対面で必ず聞かれる「学生時代の経験に関する質問」はオンラインでも9割がテーマに
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95%の企業が1次面接で「オンライン」

   中原淳教授によると、調査したのは研究室所属の経営学部4年生で、実際に就職活動中の柴井伶太さんと佐藤智文さん。2人の提案でスタート。就職活動中の学生232人と企業の採用担当者176人に質問を投げ、その回答を分析した。

   調査によると、オンライン面接がどの段階で、どれほどの割合で実施されたのか、採用担当者に聞く(5月3日時点)と、会社説明会の段階で83.1%、1次面接が95.6%、2次面接で71.3%の企業がオンラインを活用。内定を決める最終面接でも、58.1%の企業が実施していた。

   一方、学生は5月15日時点で、55.4%が3次面接以降まで、オンラインで通過したと回答。143人の回答者のうち、同日時点で内定を獲得した学生は48.3%で、この内定獲得組をみると、「3次以降までオンライン面接」だった学生が55.4%という割合でいた。

   このことから、「内定までフルオンラインで(内定を)取得した可能性が高い」と指摘。報告書では、採用・就活プロセスの「フルオンライン化」が「急速に進行している」と結論づけている。

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