新型コロナウイルスの感染拡大防止による、政府の非常事態宣言は解除されましたが、東京都では「東京アラート」も発動されるなど、まだまだ油断はできませんね。
きょうも引き続きオンラインスナックです。「あれ、Iさん。お久しぶりですが少しぽっちゃりしましたね。」
「在宅勤務だとお菓子をたくさん食べてしまって......。おっしゃるように太ってしまいました(笑)。非常事態宣言が解除され、今月から会社に行っています。居酒屋に行くのはもう少し我慢しようかなと思っているところです。
在宅勤務も運動不足になるし、そろそろ会社に行きたいなと思っていました。でも、実際は電車も混んできていますし、人との距離も気になるので、行くとなると億劫です。どうやって気持ちを切り替えようかな。体調が悪そうな部下もいて、精神状態も気になりますね......」
憂鬱な気持ち...... 夏休み後の子どもと同じ
土日に仕事が休みだと月曜日の出社が憂鬱......。そんな気持ち、私も何度も感じたことはあります。夏休み後に子どもの不登校が増えると言いますが、同じようなことです。今回、在宅勤務の期間が約2か月もあり、その生活に慣れてしまうことは当たり前ですよ。
在宅勤務で私たちが感じたことは、「満員電車に乗らなくていい快適さ」「移動時間の削減」など、これまで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなかったということです。
私も企業研修のサポートをオンラインで行いましたが、参加者さんからも「意外と良かった」「オンラインでも快適だった」と。一長一短はありますが、私自身メリットもすごく感じました。
このように、仕事や働き方に対して、マインド自体が変わってしまったのです。私自身も人との距離の感じ方がこの数か月で変わりましたよね。コロナの前の元の状態に戻そうとするのではなく、どう変化していくかを考えていかなければなりません。
これからの「ウィズコロナ」「アフターコロナ」と言われる中で、たとえば企業研修ですとリアルとオンラインの融合、ハイブリット化と言われているように、働き方も変わっていくでしょう。Iさんも管理職の立場として、これからの働き方の模索も必要ですよね。
変化が起きると心のアップダウンは当たり前
ストレスの感じやすさは、人それぞれ違います。特にコロナ禍においてはさまざまな不安や恐怖を感じた方も多いでしょう。生活リズム、家族の関係性、コミュニケーションの変化、経済的不安というように、ストレスとなる原因もさまざまだと思います。
ぜひ、次の3つを実践してみてください。
・自分がストレスを感じていることに気づくこと
気持ちが落ち込んだり、疲れやすくなったり、眠れなくなったり、ふだんと違うなと感じたら、そのサインを受け取りましょう。「今、なんかストレスを感じているな」と受け入れましょう。
・ストレス・不安の原因を知ること
次に、そのストレス・不安の原因を可視化することです。運動不足を感じているのか、部下とのコミュニケーション不足を感じているのか、満員電車に乗ることがイヤなのか、書き出すことで今、何にストレスを感じているか原因を知ることが大事です。
・今、自分ができる範囲で対処する
原因がわかったら、ガマンは禁物です。今、できる範囲で解決策を見つけましょう。時間が経つことで解決することであれば、気分転換する方法を見つけることもオススメです。変化に対処するためには、自分自身も変化させる努力も必要です。人間にとって変化自体がストレスでもありますから。
Iさんのように部下がいる方は、部下の様子もこれまで以上に気にしましょう。「それくらい大丈夫だろう」という気持ちを、今は捨ててください。何を不安に思っているのか、しっかり部下の話を聞き、否定せずに受け止めることが大切です。
日常の変化、ライフスタイルの変化自体、ストレスの原因となります。ストレスに気づき、受け入れ、対応する、このサイクルは人が成長するサイクルと似ていますね。「ウィズコロナ」に向けて、ぜひ前に進んで行きましょう。
あと、Iさんは朝起きたら、まずは窓を開けて深呼吸するのがいいかもしれません。健やかな心は、健康なカラダが作りますからね。「コロナ太り」のIさん。次にお会いする時には、引き締まったIさんを楽しみにしています。(ひろ子ママ)