【コロナに勝つ! ニッポンの会社】飛沫感染防止のフェイスシールドや衝立、TPOに合わせて多様化

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   政府の緊急事態宣言が解除されたことで、全国で学校が再開した。先生や友達と楽しく過ごす中で、子どもたちはマスクの着用を忘れがちだし、声だってつい大きくなってしまう。

   そんな学校では今、子どもたちをコロナから守るため、教室での飛沫防止対策が課題の一つになっている。

  • 透明な「衝立」で教室の子どもたちをガード(リンクスの「飛沫飛散ガード」小学校での導入例)
    透明な「衝立」で教室の子どもたちをガード(リンクスの「飛沫飛散ガード」小学校での導入例)
  • 透明な「衝立」で教室の子どもたちをガード(リンクスの「飛沫飛散ガード」小学校での導入例)

ペットボトルに使われる透明PETを使って開発

●教室で使う、子どもたちのための「飛沫ガード」

   店頭販促ツールや展示会用ブースなどを手がける岐阜県関市の株式会社リンクスは、机の上に立てて使える折りたたみ式の「飛沫飛散ガード」を開発した。2020年6月11日の発表。

   ペットボトルに使われる透明のポリエチレンテレフタレート(PET)と、基礎の部分に紙を組み合わせた、高さ375ミリ、広げた時の幅は520ミリの衝立。二つ折りにした収納時の幅は260ミリ。この既製品のほか、要望に応じたオーダーメードもできる。

   同社がある岐阜県内では小中学校で導入されており、地元の新聞、テレビなどでも取り上げられているという。

●マスクのように耳に賭けるフェイスシールド

「超軽量、簡易着脱」をうたう耳掛け式「EZシールド」
「超軽量、簡易着脱」をうたう耳掛け式「EZシールド」

   新型コロナウイルスを意識しなければならない「新しい生活様式」の中で、変わる季節や生活環境などに合わせ、コロナ対策ツールも多様化している。

   各種のオリジナル製品を開発している愛知県豊橋市のテクテク株式会社は、利用が急増しているフェイスガードの改良版の開発に取り組み、マスクのように耳に掛けて着用するタイプを製品化した。6月12日の発売。

   これまで、フェイスガードが必要とされたのは主に医療現場だったが、本格的な再開に向けて動き出している飲食業や小売業、観光業などの接客を伴う業種では、対策は厳重な一方で顧客に威圧感や不快感を与えないためにも、シンプルさや親しみやすさも求められる。そうしたことが考慮されて生まれたのが、「超軽量、簡易着脱」をうたう耳掛け式の「EZ(イージー)シールド」。忙しい現場での使用を想定して、看護師の協力を得て開発した。

   ポリエチレンテレフタレート(PET)製で、リサイクル素材ではない日本メーカーのバージン材を使用。耳掛け部分には伸縮機能があり、耳が痛くなりにくい設計という。S、M、Lの3サイズを用意。いずれも30枚1セットで税別3273円。

平時はコンテナホテル、有事は「レスキュー」ホテル

●「有事」のコンテナ活用の可能性広がる

新型コロナで有事インフラとして高く評価
新型コロナで有事インフラとして高く評価

   コンテナ建築の技術を使ってホテルやトランクルームなどを手がける株式会社デベロップ(千葉県市川市)は、コンテナホテルを2客室、東京都三鷹市内に開設されるPCR検査センター用の施設に出動させた。2020年6月10日の発表。6月11日から6か月間提供する。

   「レスキューホテル」は、同社が開発・運営するコンテナホテルの移動性や対応能力の高さを生かし、平時にはホテルとして運営される客室を、災害など有事の際に被災地などにすみやかに移設。被災者らの利用してもらう、災害対応ソリューション。

   車輪のついたシャーシ上にコンテナを配置したまま運営される「車両型」と、コンテナをシャーシから下ろし、地面に固定して運営される「建築型」がある。

   今回、PCR検査センター用に出動したのは「車両型」で、有事出動としては2例目。「レスキューホテル」の初の有事出動は、4月に長崎市に停泊中のクルーズ船内で新型コロナの集団発生が起きたとき。迅速な配備や居住性などが政府や自治体関係者らに高く評価され、この出動を契機に有事のインフラとしてコンテナ活用の検討が活発化しているという。

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