【コロナに勝つ! ニッポンの会社】感染拡大でなくなった仕事、感染予防で取り戻せ!

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   新型コロナウイルスの感染拡大の影響で訪日外国人観光客が途絶え、企画したツアーがなくなるなどで危機的状況に追い込まれていた貸し切りバス会社が、新たな需要の掘り起こしに動いている。

   狙いは、「3密」が指摘されている満員電車を利用して職場に通っているビジネスパーソンを抱える会社だ。

  • 企業向けに通勤用「契約送迎バス」を提案
    企業向けに通勤用「契約送迎バス」を提案
  • 企業向けに通勤用「契約送迎バス」を提案

緊急事態宣言前に戻りつつある「痛勤」電車の代用に

●「3密」避けられぬ電車に代わる「送迎バス」を提案

   千葉県成田市を中心に貸切バス事業やハイヤー・タクシー事業を行っている東関交通株式会社(成田市)は、企業向けに、感染防止対策を施した「契約送迎バス」のサービスを、新たに始めた。2020年6月10日から、受注を開始した。

   5月25日に、新型コロナウイルスをめぐる緊急事態宣言が全面的に解除されてから、休止していたさまざまな経済活動が徐々に再開。テレワークから出社勤務にシフトバックする企業も日を追って数を増しているようで、通勤のための公共交通機関の利用者も増えている。

   こうした状況の中で、東関交通は通勤に、より安心・安全な交通手段を提供したいと考え、企業向けの貸切バスサービスを企画。セールスに乗り出した。

   企業の規模に応じて、マイクロバス、中型バス、大型バスの中から最適な車両を選択。乗務員のマスク着用や手洗い励行、車内消毒の徹底などのコロナ対策に万全を期して提供する。

   出発地または降車地が千葉県内であれば利用でき、2席を1人で利用することなど個別の要望にも対応する。年間契約の場合は、スポット契約に比べて料金は最大3割引に設定している。

   運行が再開し始めている高速バスを含め、バス事業者は、消毒の徹底など感染対策の強化や運転時の外気導入固定などをアピールして利用の復活を目指している。

●「お花屋さんのonlineウェディング」でコロナ禍の結婚式を報告

フォトウェディングのスペース
フォトウェディングのスペース

   新型コロナウイルスの影響で中止や延期になった結婚式や披露宴に代えて、Zoomなどのウェブ会議ツールを使って報告会を行うカップルが増えている。

   しかし、せっかくの報告の機会も自宅からの配信に抵抗を感じる新郎新婦も少なくない。そこで、劇的花屋(ドラマティックフラワーズ)株式会社(東京都新宿区)が運営する造花ウェディングブーケ専門店「ブーケエラベル」は、フォトウェディングのスペースとして提供している場所を「オンラインウェディング会場」としてとして貸し出す。2020年6月8日の発表。 このサービスは「お花屋さんのonlineウェディング」のネーミングで、フォトウェディングスペースには配信用のカメラや照明機材などを完備。7月末までに申し込み、8月末までに配信を実施するなどの期間限定で、無料でスペースや機材を使えるキャンペーンを実施している。

●トレーラーハウスをPCR検査用の施設に

トレーラーハウス施設を使った検査シーン
トレーラーハウス施設を使った検査シーン

   設備工事や特殊車両製造の株式会社旭エンジニアリング(静岡県袋井市)は、新型コロナウイルスの感染拡大予防で需要が高まっているPCR検査施設で、ウオークスルー方式で対応できる設備を開発し、浜松市に無償提供した。6月10日の発表。

   施設は、PCR検査用のトレーラーハウス。外部から遮断されたハウス内から、医師が手を出して検体を採取する方法のため、防護服が不要。空調システムによってハウス内の気圧を高めることで空気を外に押し出し、ウイルスがあってもハウス内には侵入しないようにした。

   また同社では現在、新しいPCR検査専用車輛も開発中。ウオークスルーを備え、駐車後すぐに使用できる機動力のある設計で、内部壁面にはウイルスが死滅する塗料を施すことなどを標準装備するという。

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