エスカレーターの特許技術で「3密」を避ける
●転倒事故防止ツールを新型コロナ対策に転用!
株式会社UDエスカレーター(東京都港区)は、エスカレーターの手すりベルトに施している、転倒事故防止のための特殊シートによる認識率の高さを新型コロナウイルス対策に応用して、「3密」を避けるための啓発媒体を開発した。6月9日の発表。
エスカレーターの手すりに一定間隔で方向をガイドできるマークを打点することで、イメージのしづらい「ソーシャルディスタンス」の距離感や「3密」を避けるように施した=下の写真参照。
同社が持つ特許技術である「UDマーク」(UDはユニバーサルデザインの意味)は、エスカレーターの手すりベルトに銀イオンで抗菌処理したシートを使い、一定間隔でマークをつけることで、利用者が離れた場所からでも進行方向とスピードを認識して身体バランスをとるガイド。弱視の人でも、施工前後で約4倍のスピードでエスカレーターの進行方向を視認できるという結果もある。
転倒などエスカレーター事故の8割を防ぐ効果があるとされ、広告媒体としても利用でき、これまで全国で累計500基の設置実績がある。