日本で新型コロナウイズの感染拡大の規模や死亡率が低い背景の一つに、日本の生活様式があるとされる。なかでも、海外が注目したのは、家の中で靴を脱ぐ習慣だ。家の中でも靴を履いたまま過ごすことが多い欧米では、感染予防として靴の洗浄は重要と考えられているという。
青森県弘前市のマトリクス株式会社が、履いたままの靴底に消毒液を塗布する靴洗浄機を開発した。
新型コロナの飛沫、床や地面の落下後もしばらく生存する
●新型コロナの室内侵入防ぐ靴洗浄機を開発
青森県弘前市のマトリクス株式会社は、新型コロナウイルスなどを、家の中に持ち込むことを防ぐ靴洗浄機を開発した。6月8日の発表。
「Escolta(エスコータ)」と名づけられた靴洗浄機は、ミスト状の消毒液を、靴を履いたまま靴底に塗布する仕組み。新型コロナウイルスは、人の飛沫などで放出されてから床や地面に落ち、しばらく生存するとされる。
海外報道では一部に、日本での新型コロナの拡大規模や死亡率の低さは、家の中で靴を脱ぐ習慣によることが大きいとの指摘があり、国によっては市民が外と室内とを区別し、靴を脱いだりルームシューズなどに履き替えたりする動きが起きているという。
一方、日本でも家以外のほとんどの場所は、土足のままで過ごしている。マトリクスでは、テレワークから出社勤務への復帰が本格化したときの備えの一つになればと「Escolta」を開発した。