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東京外国為替市場 米経済指標上向き、ドル買いにプラス

ドル・円予想レンジ:1ドル=108円50銭~111円00銭

   2020年6月5日(金)終値 1ドル=109円58銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの堅調推移か。

   前週のドル円相場は、ドルが堅調に推移した。米国の経済指標が市場予想を上回ったことや、経済活動の再開がドル買いの材料となった。

   今週のドル円相場は、ドルが堅調に推移すると見られる。米国の5月の雇用統計が市場予想を大きく上回ったように、米国の経済指標では市場予想を上回る改善を示すものが増えており、経済回復に対する期待感が高まっており、ドルの買い材料となっている。

   9、10日のFOMCでも政策金利の変更はないとの見方が強く、ドル売り材料にはなりにくい。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の第2波に対する警戒感や、米国内の人種差別問題に対する抗議活動の激化など懸念材料もあり、ドルが一本調子で上昇することはなさそうだ。

   経済指標は、国内では8日に1~3月期GDP確報値、4月の貿易収支、5月景気ウォッチャー調査、9日に5月工作機械受注、10日に4月機械受注、11日に4~6月期景気予測調査、12日にメジャーSQ(特別清算指数)などが予定されている。

   海外では、9日に米FOMC(10日まで)、10日に5月の米消費者物価、パウエルFRB議長会見、5月の中国消費者物価、11日に5月の米卸売物価指数などが予定されている。

(鷲尾香一)

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