新型コロナウイルスの感染拡大が沈静化してきたことで経済活動が再開。米国株式市場が持ち直してきた。5月の米経済指標が事前予想を上回ったことで、経済回復への期待が高まった。その流れを受けて、東京株式市場の日経平均株価も前週は3週連続の上昇となり、一時2万3000円に急接近した。海外投資家などによる買い戻しが入ったとみられる。
株価は好調だが、相変わらずコロナ感染の「第2波」への警戒感は解けない。どうなる? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 回復するか!? 2万3000円
日経平均株価予想レンジ:2万2000円~2万3500円
2020年6月5日(金)終値 2万2863円73銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、上値を試す展開になりそうだ。
前週の日経平均株価は、断続的な海外投資家の買い戻しが入り、一時2万3000円に接近するなど、3週連続で上昇した。経済活動の再開により、景気回復に対する期待感が高まっていることや、中国や米国の経済指標が市場予想を上回ったことが材料となった。
今週の日経平均株価は、2月21日以来の2万3000円回復を試す展開となりそうだ。世界的な経済活動の再開が下支えとなり、相場の底堅さが増している。加えて、米国の5月の雇用統計が市場予想を大きく上回ったように、景気回復の兆しを示す指標が増えている。
今週も主要経済指標の発表があり、注目される。9、10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利の変更はないと予想されているが、10日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見での景気判断は注目だ。
市場は経済回復の期待が強まっているが、国内ではすでに「東京アラート」が出ているように、新型コロナウイルスの第2波に対する警戒感も強く、感染拡大の動向については、十分な注意が必要だろう。