多くの就活生が一度は通る道だろう。パソコンの画面に向かい、遠い記憶の彼方から国語や数学の知識を総動員する。制限時間は信じられないほどに短くて、すべての問題を解き終われる人間はいるのか......? と疑いたくなるアレである。
就活生のそこのあなたは、きっと心当たりがあるだろう。そう、みんな大好きWebテスト!
「合格への近道」は試験対策から!
先日、自宅でWebテストを受験することになった。本来ならば、会社独自の筆記試験を試験会場で受けるはずだった。けれども、新型コロナウイルスの影響で試験開催が困難だと判断されたのだろう。急遽、自宅でのWebテスト受験に切り替えられたのだった。
まず、企業からWebテスト受験のためのURLリンクがメールで送られてきた。わたしたち就活生は、そのURLをクリックして運命のWebテストに挑むのだ。
受験の締め切りは2週間後。期間内であれば、自分の好きなタイミングで、いつでも受験していいようになっている。そうすると、対策する猶予期間はまだ少しあるな。よし!
Webテストを受験するうえで一番大切なことは、「それぞれのWebテストに合った問題対策をすること」である。ご存じの方もたくさんいると思うが、企業の選考の過程で使用されるWebテストにはいくつか種類がある。そして、それぞれのテストの内容や形式は少しずつ違っているのだ。
それならば、自分が受験するWebテストに合った対策をするのが、合格への近道であることは明らかだろう。
ところがどっこい、企業は「わたしの会社はこのWebテスト使ってますよ~」と教えてくれるほど優しくはない。さて、そこでどうするか。向こうが教えてくれないのならば、こちらから調べるのみである。
おそらく、そのようなことは企業もまるっとお見通しだろうから、もしかしたらこの調査をもWebテストの隠れた評価なのではないかなどと勘ぐってしまったり、それならそれで、ちょっと力が入ったりもするのだ。
Webテストの種類を探れ!
どの企業がどのWebテストを使っているかというのは、大企業や有名な企業であれば、ネットで検索するだけで「去年はこのWebテストでした」みたいな情報が、割とあっさり出てきたりする(「それ、情報漏洩とかじゃないの?」「いいの?」なんて思うけど、恩恵にあずかる就活生はきっと多いし、現にわたしもその一人なので、ここでは何も言わないことにします。笑)。その企業が前年と同じWebテストを使うという確証はないのだが、だいたいは変わらない場合が多いので、予測を立てておくことはできる。
困ってしまうのは、ネットにあまり載らないような企業や、今回の場合のように「今年だけ」Webテストという場合である。さて、見事にこの状況にぶつかったわたしはどうしたか。
企業から送られてきたURLに、ヒントは隠されていた。ここで詳しく書くことはしないが、URLに含まれている文字列からどのテストか見分けることができるらしいのだ。
そんなわたしのWebテスト体験記
それを知ったわたしは、速攻で送られてきていたURLを分析。どのWebテストか特定した。そのWebテストは、正直わたしが今まで知らなかったものだった。
とりあえず対策本を買おうと思い、某ネットショッピングサイトでポチッと購入。手にした対策本を開いてみると、本当に意味がわからないくらい難しそうな問題が並んでいた。しかも、制限時間がものすごく短く設定されている。「一問2分で数学の問題解け」とか、超ド文系のわたしには無茶すぎる......。
うだうだ言っていても仕方ないので、とりあえず練習問題に取り組んでみる。わかりきっていたけれど、全然解けない。とくに数学系の問題、壊滅的。
それでも締め切りまでの約2週間、自分なりに対策をして、気合を入れていざ本番。通信環境もばっちり、計算用のメモ用紙の準備もばっちり。あとは問題を解くのみ。よし。よーい、スタート!
...... 結果、撃沈した。なんなら得意なはずの国語系の問題さえ、時間配分をミスるという初歩的なミスで撃沈した。がーん。
もちろん、そんな散々なテスト結果で選考を通過できるわけもなく、ステキなお祈りメールが送られてきた。わたしの中では志望度が高い会社の選考だったので、悔しくないと言ったらウソになるけど、自分の力は出し切ったつもり。う~ん、でもやっぱ悔しい!
今年は新型コロナウイルスの影響もあって、Webテストの成績が重要視され、合格のボーダーラインが上がっているという話も聞く。
がんばれ、わたし! Webテストに立ち向かう就活生に、幸あれ!!
(叶多凛)