「コロナ太り」にも効果覿面? 医療担当記者が成功した40キロダイエット!

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「意志」だけじゃムリ、環境づくりが大切

   本書のダイエット記録は、この115キロからスタートする。これが3年前。この間、多少のアップダウンを繰り返しながらも、ダイエットは順調な経過をたどり、現在は状況により前後3キロの幅があるが、75キロほどをキープする。「合計約40キロの減量に成功しています」と、朽木さんは胸を張る。

   最初のダイエットでは焦りが先に立ち、医学の勉強をして「ダイエットには食事と運動の根本的改善が必要」という事実を知りながら目を背け、無茶なやり方をしたため、当時のことはよく覚えていないという。その反省に立ち、2度目の本格的取り組みでは、正しい情報をもとに実践。そして、その過程でもう一つ大事なポイントがあることがわかった。

   それは、成功するダイエットに必要なのは、意志の強弱によらず、やせていくような環境をつくることにある。

   ダイエットはしばしば「意志」の問題と捉えられるが、それは誤解で、危険なことという。誤解が生じるのは、肥満解消には本人のセルフマネジメントが求められるからだが、肥満者の内側には、より太らせようとする特有の「クセ」があり、「食事をガマン」とか「頑張って運動」など、このクセを抑え込んで「ガマン」することや「頑張る」ことは精神的にコストが高い行為なのだ。

   高いコストに意志を支え切れず、環境に抗えないことになる成り行き。したがってダイエットも成功しにくい。重要なのは、少しずつでも、自分を取り巻く環境を変えていくアプローチすることで、本書では115キロの時点から、合計40キロのダイエットに成功するまで日記形式で綴られ、そのプロセスが述べられる。

   日記の中には、友だちと飲みに行けない苦しみや忙しい日々との両立などもあり、ダイエットに取り組む人にとってはこれまでにないアプローチを知るばかりでなく、励ましにもなる。

「医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた」
朽木誠一郎
KADOKAWA
税別1400円

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