「夜の街には近づかないように。特に新宿エリアには、あえてと申し上げたい」
2020年6月2日に「東京アラート」を発令したとき、小池百合子都知事からクラスターの発生源として名指しで非難された水商売業者が窮地に陥っている。
また翌3日には、「接待を伴う飲食店」では企業が接待に使う店と紛らわしいということで、西村康稔経済再生担当相からも「キャバクラなどの飲食店」と追い討ちをかけられた「キャバクラ」はたまらない。
そんなキャバクラ関係の店を救おうと、ナイトクラブやキャバレー、ホストクラブなどでつくる社団法人・日本水商売協会(甲賀香織代表理事)が、新型コロナ感染を防ぎつつ、お客が楽しめるという「スマキャバ」なるシステムを考案した。いったい、どんな楽しみ方なのか――。
キャバクラ店、キャバ嬢、客、社会の4者がWIN-WINに
日本水商売協会が6月4日にホームページで発表した「日本水商売協会はオンラインキャバクラ『スマキャバ』を推奨します」という記事によると、「スマキャバ」は、スマートフォンの画面を通じてキャバ嬢とお客が一対一で向き合うサービス。店の経営者、ナイトワークの女性の双方を応援し、お客、そして社会の4方向のWIN-WINを目指すという。
新型コロナが猛威を振るい始めてから、多くのオンラインキャバクラのサービスができたが、同協会によると、
「そのほとんどがキャスト(女性接客スタッフ)と事業者の直契約で、現在苦境に立たされている店側を支援する仕組みになっていません。しかも店のキャストではない素人の女性を、あたかも水商売従事者のようなイメージで打ち出す業者も多くみられ、プロの接客を提供している水商売業界自体の価値を棄損する可能性も懸念されます」
というのだ。
そして、こうした問題を解決するために「スマキャバ」では、
「接客クオリティーが担保され、しかも店側にも利益が還元される支援体制が整っています」
というわけだ。