「もう限界だった。思いっきり外食したい」
「羽目を外して遠くに旅行に行きたい」
新型コロナウイルスの感染拡大防止による緊急事態宣言が全面解除されたことで、いったい働く女性は何をしたいのか――。
精神的に追い詰められていた女性が多く、外食をしたり買い物をしたりしてうっ憤を晴らしたいという人が多かった。
また、政府がまだ移動の自粛を要請している「都道県境をまたいだ旅行をしたい」という人も目立った。気持ちはわかるが、くれぐれも第2波には気を付けてほしい......。
「介護が必要な親に会いづらかった」
「緊急事態宣言解除で、働く主婦たちがしたいこと」という調査をまとめたのは、ビースタイルグループが展開する、主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関しゅふJOB総研だ。
まず、緊急事態宣言が解除されたことを、率直にどう思うかを聞くと、「良かった」が37.7%、「良くなかった」が17.2%で、「わからない」という女性が一番多く45.1%いた=図表1参照。まだ完全に終息したわけではなく、素直に喜べずに第2波を不安に思っている人が多いようだ。
解除されたことで、緊急事態宣言発令中と行動を変えたいことを聞くと(複数回答)、「外食しに出かけたい」が一番多く43.6%。次いで「都道府県をまたいで移動したい」(36.7%)、「買い物に出かけたい」(36.5%)、「遊びに出かけたい」(28.4%)と続く。その一方で、「コロナ禍が完全に収まるまで行動は変えない」(22.7%)という人が5番目に多かった=図表2参照。
寄せられたコメントを見ると、「解除されて良かった」と答えた人にはこんな声が――。
「長かった~。保育園の休園が仕事にダイレクトに影響があるのできつかった。子どもと二人みっちり部屋の中で過ごすのもきつい」(40代、在宅ワーク)
「家族みんな家にいるので、ゆっくりする場がなくどこにも出かけられないのが主婦にとってはかなりのストレスでした」(40代、パート)
「子供の教育の場が少しでも戻ってほしかった」(40代、今は働いていない)
「精神的にそろそろ限界だった」(50代、パート)
「経済活動をこれ以上抑えると日本経済が破たんしかねない」(50代、派遣社員)
「不要不急な微妙な感じなので、介護が必要な親に会いづらかった。でも解除されたことで、後ろめたさがなくなり良かった」(50代、派遣社員)
「保育園と幼稚園が再開され、子どもが預けられて仕事ができるようになった」(30代、自営業)