【コロナに勝つ! ニッポンの会社】居酒屋からテイクアウトに軸足 ワタミ「から揚げの天才」FCチェーンを加速

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居酒屋65店は閉店へ

   「から揚げの天才」について、渡邊会長は「本格的に立ち上げることが復帰後の自分の仕事」と述べ、ワタミはFCの取り組みを強化。6月2日時点で直営4店舗、FCは3店舗になった。

   さらに、新型コロナウイルスの影響によってライフスタイルが変化したことで、ギアが数段アップ。総務省の家計調査などで「巣ごもり消費」へのシフトが顕著になっているが、テイクアウト需要の増加でFC加盟希望の問い合わせが急増。これを受けてFC出店を本格化させることにした。

   ワタミによると、「から揚げの天才」は、6月には11店の開店を予定。このうち10店がFC。7月は13店舗のオープンを予定しており、こちらはすべてFCだ。6、7月の新店24店舗で総店舗数はグンと増えて30を上回ることに。ワタミでは「大規模チェーンの確立に向けた足掛かりに」と、攻勢をさらに強める計画だ。

   一方、ワタミは5月27日に発表した2020年3月期決算で、「和民」や「鳥メロ」「ミライザカ」の居酒屋など、展開する491か店のうち、すでに採算が取れなくなっている65店舗を、21年3月までに閉店すると発表。新型コロナウイルスの影響で休業するなどして客足が遠のいていることに加えて、消費者の外出自粛や在宅勤務は今後も続き、居酒屋事業では今後需要の回復が見込めないとして撤退を余儀なくされた。

   居酒屋事業からテイクアウトを軸足に、大きく舵を切った。

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