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見たか安倍さん、とG11サミット入りを誇る文大統領

韓国のG11入りが悔しい? 安倍晋三首相
韓国のG11入りが悔しい? 安倍晋三首相

   いずれにしろ、にっちもさっちもいかない泥沼状態に再び入るわけだが、こんななか、韓国メディアを大喜びさせるニュースが米国から飛び込んできた。トランプ大統領が6月1日、主要7か国首脳会議(G7サミット)に韓国、ロシア、豪州、インドも加える「G11」構想を打ちあげたのだ。

   今年11月の大統領選挙をにらんで、激しく敵対する中国包囲網を築く狙いであることは明らかだった。韓国にとって、アジア唯一のG7メンバーを誇っていた日本の鼻を明かすチャンスというわけだ。

   朝鮮日報(6月3日付)が「『韓国のG7正式参加は困難』とみていた日本、トランプにしてやられた」という小気味よさそうな見出しで、こう伝えている。

「トランプ大統領が今年9月に予定されている主要7か国(G7)首脳会議に韓国を招待したことについて、青瓦台(韓国大統領府)が『G11の正式メンバーになるということ』と説明した。『正式な参加国としての招待ではないはず』として必死にその意味合いを過小評価してきた日本の計算は複雑になった。青瓦台の姜珉碩(カン・ミンソク)報道官は『トランプ大統領の表現を借りれば、世界の外交秩序が古くさい体制のG7からG11へと転換する可能性が高まった状況だ』と説明した」

   朝鮮日報は気持ちよさそうにこう続ける。

「新たなアジア国家のG7参加を苦々しく思っていた安倍首相は、信頼関係に基づき『近い友邦』と考えていたトランプ大統領から不意打ちを食らう形になった。読売新聞や産経新聞など日本メディアによると、トランプ大統領はG7首脳会議の延期および参加国拡大方針について日本側と事前の調整はせずに発表したという。日本の外務省関係者は『発言の真意を把握しているところ』と産経新聞の記者に説明した」

   一方、文在寅(ムンジェイン)大統領政権に近い左派紙のハンギョレ(6月3日付)も、「ニュース分析:大統領府『G7参加は新体制のリーダー国への仲間入り』」で、文大統領の誇らしげな様子をこう伝える。

「大統領府は2日、首脳会議への出席が中国との対立を深めるという懸念は『あまりにも単純な考え』だと一蹴した。文大統領のG7会議出席が実現すれば、一回限りのオブザーバー資格ではなく、G11という新しい国際体制の正式メンバーになる。文大統領はトランプ大統領の招待に対し、『避ける必要は全くない、歓迎すべきことだ』と述べた」

   そして、むしろ心配すべき対象は中国より日本だというのだ。

「韓国がG11の正式メンバーになるまでは、越えなければならない山がある。G7体制でアジア唯一の参加国の地位を享受してきた日本が、韓国の進入を快く思わない公算が大きいためだ」
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